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脳の障害になって気づいた「発達障害の本が役に立った理由」
脳の障害を経験してから、私は仕事に復帰するまでの間にさまざまな本を読みました。
高次脳機能障害の本、リハビリの本、神経心理学の本などです。
しかし、その中で意外にも一番役に立ったのは発達障害について書かれた本でした。
最初は少し不思議に感じました。
脳の働き方に障害といういう点では共通項があるものの、発達障害は自分とは違うと思っていましたから。
でも読んでみると、そこに書かれている内容の多くが、今の自分の状況と重なっていたのです。
今日は、その理由について書いてみたいと思います。

◼️ 脳の障害と「仕事のやりにくさ」
脳の障害を受けると、身体の麻痺だけではなく
仕事のやり方そのものが変わってしまうことがあります。
例えば次のようなことです。
- 以前よりも集中力が続かない
- 同時に複数のことを処理するのが難しい
- 言葉がすぐに出てこない
- 段取りを組むのに時間がかかる
- 疲れやすい
これらは外からは見えにくい症状です。
そのため、周囲から理解されにくいこともあります。

私自身、職場復帰を考える中で
「どうすれば仕事をうまく回せるのか」
ということをずっと考えていました。
◼️ 発達障害の本に書かれていた「工夫」
発達障害の本には、日常生活や仕事をスムーズに進めるための具体的な工夫がたくさん紹介されています。
例えば、
- やることを紙に書き出す
- チェックリストを使う
- 手順を固定化する
- 一度に複数の仕事を抱えない
- 視覚的に整理する
こうした方法は、発達障害のある人のために書かれたものですが、
実際に読んでみると
「これは今の自分にも必要な方法だ」
と感じることがたくさんありました。

◼️ 共通しているのは「脳の処理の仕方」
発達障害と脳の障害は、原因も仕組みもまったく違います。
しかし一方で、
日常生活の中で起きる困りごとは似ている部分があります。
例えば、
- 注意が抜けやすい
- 情報処理に時間がかかる
- 同時処理が難しい
- 環境の影響を受けやすい
このような問題に対しては、
「努力で何とかする」
よりも
「環境や方法を工夫する」
ことが重要になります。
発達障害の本には、まさにそのための知恵がたくさん書かれていました。
◼️「頑張る」ではなく「仕組みを作る」
多くの発達障害の本に共通しているメッセージは
頑張るのではなく、仕組みを作る
という考え方です。
例えば、
- 忘れないように努力する
ではなく - 忘れても困らない仕組みを作る
これは、脳の障害を持つ人にとっても非常に重要な視点です。
人間の能力には限界があります。
だからこそ、外部の仕組みを使うことが大切になります。
◼️ 当事者の視点から見えてくるもの
脳の障害を経験して、私は初めて
「仕事がうまくできない感覚」
を自分のこととして理解しました。
それまでは、どこかで
「努力すればできるはず」
という考えがあったように思います。
しかし実際には、
努力だけではどうにもならないことがあります。
発達障害の本には、そうした困難と向き合いながら生活している人たちの知恵が詰まっています。
それは、脳の障害を持つ人にとっても
とても参考になるものだと感じました。
◼️ 最後に
もし脳の障害を持つ人が、仕事や生活の中で困っているなら、
発達障害の本を読んでみるのも一つの方法かもしれません。
そこには
「できないことを責める」のではなく
「できる形を作る」
という視点があります。
そしてそれは、
リハビリテーションの考え方にも通じるものだと思います。
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