〈スポンサーリンク〉
腹部フィジカル 第4回
バイタル正常でも安心できない? 〜PTが見逃したくない「隠れリスク」のサイン
「バイタルは問題ないですね」
そう言われると、どこか安心してしまう。
でも臨床では、
バイタルが正常でも、実は危ないケース
は確実に存在します。
今回は、理学療法士が持っておきたい
“数値に出ないリスク”の見抜き方を整理します。
■ なぜバイタルだけでは不十分なのか
バイタルはあくまで「一時点の情報」です。
- 変化の途中かもしれない
- まだ数値に現れていないだけかもしれない
“異常の初期段階”は見逃されやすいのです。
■ 見逃したくない「3つの違和感」
① 反応・表情の変化
- ぼんやりしている
- 受け答えが遅い
- 表情が乏しい

👉 脳・全身状態の変化のサイン
② 動きの質の変化
- 立ち上がりが遅い
- ふらつきが増えた
- いつもより力が入らない

👉 “できるはずの動き”の崩れは重要
③ 自覚症状(軽く見ない)
- なんとなく気持ち悪い
- 少し息苦しい
- お腹が変

👉 患者の“違和感”はかなり当たるものですね。
■ 特に注意したい身体サイン
▶ 呼吸
- 軽い息苦しさ
- 会話時に息切れ

▶ 循環
- 冷汗
- 顔色不良
- めまい

▶ 腹部(ここ重要)
- 腹壁が硬い
- 軽い腹痛
- 食欲低下

👉 腹部はバイタルに出にくい異常のヒント
■ 臨床でよくある“危ないパターン”
● ケース①:元気がないだけ
→ 実は感染や全身状態悪化の初期だったりします。
● ケース②:軽い息苦しさ
→ 呼吸器・循環器のトラブルの前兆かも。
● ケース③:軽い腹部違和感
→ 消化器トラブルの初期段階の可能性も。
■ どう判断するか(シンプルでOK)
判断はこの2つです。
① いつもと違うか
② 動かして悪くなるか
→ どちらか当てはまれば「要注意」です。
■ 行動の原則
迷ったらこれです。
- 負荷を下げる
- 状態を再評価する
- 必要なら中止・報告
👉 “様子を見る”は放置ではなく、観察です。
■ PTがやりがちな落とし穴
❌ 数値に安心してしまう
→ これ、一番多い。
❌ 「これくらいなら大丈夫」と進める
→ 小さな違和感の軽視です。
❌ 患者の訴えを弱く捉える
→ 実はかなり重要な情報かもしれません。
■ まとめ
バイタルが正常でも、
- 表情
- 動き
- 違和感
この3つに変化があれば、
👉 そこにリスクが潜んでいる可能性があります。
■ おわりに
リハビリは「数値」だけではなく、“人を見る仕事”です。
その中で感じる違和感は、
決して曖昧なものではありません。
むしろそれこそが、リスクを未然に防ぐ力になります。
「バイタルは正常だけど、なんか変」
その感覚を、ぜひ大切にしてください。

〈スポンサーリンク〉