シリーズ言葉の意味14:「頑張ります」の本当の意味を考えていますか

シリーズ言葉の意味14:「頑張ります」の本当の意味を考えていますか

〈スポンサーリンク〉




 

シリーズ 患者さんの言葉の本当の意味を考えていますか その14回

「頑張ります」の本当の意味を考えていますか?

「頑張ります。」

リハビリをしていると、患者さんからよく聞く言葉です。

新しい目標を決めたとき。

退院に向けて話をしたとき。

少し難しい課題に挑戦するとき。

患者さんは笑顔で、

「頑張ります。」

と答えてくださいます。

この言葉を聞くと、

「やる気があるんだな。」

「前向きに取り組めそうだ。」

私たちは安心することがあります。

もちろん、本当に前向きな気持ちで言ってくださることもあります。

でも、一度立ち止まって考えてみてください。

患者さんが言う「頑張ります」は、本当にその意味だけなのでしょうか。

 

「頑張ります」という言葉の中には、さまざまな思いがある

例えば、

「先生の期待に応えたい。」

「家族を安心させたい。」

「本当は不安だけど、弱音を吐きたくない。」

「これ以上迷惑をかけたくない。」

「断るのが申し訳ない。」

「頑張ると言うしかない。」

患者さんは、その思いを一つひとつ説明することはあまりありません。

それらをまとめて、

「頑張ります。」

という一言で表現していることがあります。

「頑張る」が負担になっていることもある

入院中の患者さんは、

「早く歩けるようにならなければ。」

「もっと頑張らなければ。」

と、自分自身を追い込んでしまうことがあります。

そして、

思うように身体が動かないと、

「自分は頑張りが足りない。」

と、自分を責めてしまうこともあります。

でも、病気やけがからの回復は、

気持ちだけではどうにもならないことがあります。

だから、

「頑張ります。」

という言葉の裏には、

「頑張らなければいけない。」

というプレッシャーが隠れていることもあるのです。(多くの場合、そうです!)

 

セラピストならどう関わるか

患者さんから、

「頑張ります。」

と言われたら、

私はその言葉だけで安心しないようにしています。

「ありがとうございます。」

と受け止めたうえで、

「今、一番不安なことは何ですか?」

「無理なく続けられそうですか?」

「一緒にできる方法を考えていきましょう。」

そんなふうに話を続けます。

すると、

「本当は転ぶのが怖いんです。」

「家族に心配をかけたくなくて。」

「できなかったら申し訳ないと思っていました。」

そんな本音を話してくださることがあります。

その言葉を聞いて初めて、

その人に合ったリハビリを一緒に考えることができます。

おわりに

「頑張ります。」

その言葉を、

前向きな返事だから。

だけで終わらせない。

その人は、

誰のために頑張ろうとしているのでしょうか。

何を不安に思っているのでしょうか。

そして、本当はどんな支えを求めているのでしょうか。

その背景を知ろうとすることが、

患者さん一人ひとりに合ったリハビリにつながります。

患者さんの言葉は、ゴールではありません。

その人を理解するための入り口なのだと思います。

 

私たち理学療法士の役割は、「もっと頑張ってください」と背中を押すことだけではありません。

「一人で頑張らなくて大丈夫ですよ。」

そう伝えられる存在であることも、大切な支援なのだと思います。

 

 

ポチっとお願いします↓

 

〈スポンサーリンク〉