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リハビリには患者さんが小さな成功体験をさせることが大切
今回は、患者さんの「小さな成功体験」を引き出すための、声かけや言葉選びについてお話します。
◼️ 「全然ダメだった…」という患者さんが多いけど
リハビリの現場では、よくこんな言葉を耳にします。
「今日も全然ダメだったなぁ」
「もう、こんなの意味ないよ…」

でも、実際は違います。
その日の歩行練習で、昨日より3歩多く歩けた。
立ち上がりのときに、前よりぐらつきが減った。
手すりを握る力が、確かに強くなっている。
私たちセラピストが目を凝らせば、確かに「できるようになったこと」があります。
それを伝え、本人に気づいてもらうのが、私たちの大切な役割のひとつです。
◼️ なぜ「小さな成功体験」が大切?
人は、自分が成長している実感があるとき、頑張れます。
これを心理学では自己効力感と呼びます。
逆に「自分はダメだ」という思い込みが強いと、努力する意欲も失われてしまうもの。
だからこそ、小さな変化、小さな成功をセラピストが見つけ出し、言葉にして伝える。
その積み重ねが、大きな回復や生活の質の向上につながるのです。

◼️ 具体的な言葉がけの工夫
ここからは、実際に私がよく使う言葉や考え方をご紹介します。
・動作に注目する
行動の中で、できているポイントを具体的に伝えます。
「今の、足がしっかり上がっていましたよ」
「お尻がしっかり座面につけられていましたね」
・経過を示す
昨日や1週間前と比べてどう変わったかを教えます。
「最初は5分も座っていられなかったのに、今日は10分座れましたね」
「前は片手で支えていましたが、今日は両手を使わずに立てました!」
・努力を認める
結果だけではなく、挑戦する姿勢を評価します。
「そのチャレンジしようとする気持ちが素晴らしいです」
「やろうとする姿が、すごくかっこいいですよ」
・比べるのは「他人」ではなく「昨日の自分」
他の人と比べてしまう患者さんには、こう伝えます。
「他の人と比べる必要はありませんよ。昨日のご自分と比べてみましょう」

◼️ 声かけの注意点
もちろん、言葉がけにも注意が必要です。
• 大げさすぎない
「すごい!」を連発すると、かえって白けてしまうことも。でも結構いいがち(汗)
• 相手の性格に合わせる
謙虚な方には控えめに、明るい方には少し大げさに伝えるなど工夫。
• できていない部分ばかりに目を向けない
改善点や課題は、成功体験を伝えたあとにさらっと。この順番が大事。
◼️ 小さな成功が積み重なって、ゴールに向かう
リハビリは、毎日が小さな一歩の連続です。
その一歩に気づき、それを言葉にして患者さんに伝えるのは、私たちセラピストの「技術」であり「心」です。
小さな芽を見守り、励ましながら育てていくイメージで、患者さんと向き合っていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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