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IADLとは
ADLが日常生活を送る上で最小限必要な生活動作、例えば食事動作や排泄動作のことを指すのに対し、IADLは手段的日常生活動作のことで、具体的には電話の使い方、買い物、家事、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理などを意味します。
洗濯に関する一連の動作
今回ご紹介するのは、家事の中でも洗濯に関する動作です。
洗濯には、洗う、運ぶ、干す、畳むという過程があります。
より詳しく言うと、
・洗濯機の蓋を開ける
・洗濯物と洗剤を入れる
・洗濯物を取り出し、かごに入れる
・がごを運ぶ
・洗濯物を干す(洗濯バサミのつまみ動作)
・洗濯物の取り込む
・洗濯物を畳む
・たんすやケースに収納する
全てをやろうとすると大変ですが、難しれば一部をヘルパーに頼むという選択もあります。
洗濯物を干す動作に必要な身体機能
今回は洗濯物を干す動作を取り上げます。
洗濯物を干す動作に必要な身体機能は以下の通りです。
1)バランス能力
- 立位保持
- 上肢挙上時の重心後方移動への対応
- 片手操作時の支持性
- 前方・上方リーチ
特に腕を上げると重心は後方に移動します。
ベランダでの転倒は少なくありません。
2)上肢機能
- 肩関節屈曲・外転 120°以上
- 肩甲帯の安定性
- 把持力(洗濯ばさみ)
- 両手協調
脳卒中後や腱板損傷後ではここがボトルネックになります。
3)体幹機能
- 体幹伸展保持
- 回旋動作
- 側方移動
「体幹が弱い=上肢が使いにくい」典型例です。
4)持久力
洗濯物は意外と量が多い。
10分以上の立位持続が必要なこともあります。
洗濯物のイラスト(洗濯物を干す)
洗濯物を干す場面をイラストにしてみました。

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どうしたらできるようになるか?
① 分解して練習する
いきなり「洗濯物を干す練習」はしない。
例:
- 高さ別リーチ練習
- 片手支持での上肢挙上
- 洗濯ばさみ操作練習
- 体幹回旋練習
② 環境調整
これは非常に重要です。
- 物干し竿を低くする
- 室内干しに変更
- ハンガー式にする(ばさみ不要)
- かごを台に乗せる
- 椅子座位で行う
能力を上げる前に「環境を下げる」。
これはリハの鉄則です。

③ 動作戦略を教える
例:
✔ 片手で物干し竿を持つ
✔ かごを腰の高さに置く
✔ 足を一歩前に出して支持基底面を広げる
✔ 先に軽いものから干す
「できない」ではなく
「どうやれば安全にできるか」を探る。
④ 疲労管理
- 途中休憩
- 日を分けて干す
- 家族と分担
持久力不足を根性論にしないこと。
評価のポイント(臨床で見る視点)
- 上肢挙上角度
- 片脚支持時間
- Functional Reach
- 握力
- TUG
- 注意の分配能力
実際にベランダ環境で評価できるとベストです。
ありがとうございました。
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