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リハビリの主な目的は、対象者の日常生活動作の向上
理学療法士や作業療法士の主たる仕事は、
患者さんや利用者の人の日常生活動作(ADL)を向上させるということがあります。
歩行を含め移動手段の確立はもちろん、
階段昇降の能力向上、お風呂動作の自立なども大切な仕事です。
筋力を向上させることも、関節可動域を改善することも、
それが日常生活動作ができるようになることが目的であって、
そうでなければ、あまり意味のないものになってしまいます。
トイレ動作のバリエーションについて
日常生活動作は、人によってやり方も様々です。
細かく言えば、100人いればその数と同じくらいやり方があります。
今回取り上げるトイレ動作が一番顕著だと思いますが、
僕が仕事を始めてから、その個人差、バリエーションの豊富さに衝撃を受けました。
入浴動作は銭湯や大浴場で他の人の所作を見ることはあります。
でもトイレ動作は全くの密室行為なので、
他人がどのように行なっているか全くわからないものです。
果たして自分が行なっていた行為が一般的であったのか、確認することがありません。
疑問に思えてきます。
まず、ズボン・パンツのおろし方。
両手で下ろすか、どこまで下ろすか。
トイレットペーパーの取り方、タイミング。
その量と畳み方。
拭き方。前から?後ろから?
ズボン・パンツの上げ方。
座った状態で途中まで上げて、立ってから最後まであげる?
本当に千差万別。
だからこそ、僕らセラピストは患者さんの身体機能から、その方法を考えたりするのですが、
目標(ゴール)をどこに置くかは迷うところです。(正解がないですからね)
結局いつも通りやってもらって、
できないところを考えるというかたちに落ち着くのですが。
とりあえず、安全に適切なスピードで行なうことができれば、それで良いのかな〜。
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