膝関節の持続伸張 その2

膝関節の持続伸張 その2

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今回は、伸展制限の改善を目的とした運動のご紹介の第2弾です。

 

膝の伸展制限が起きると‥

伸展制限が生じると、様々な問題が生じます。

立位、歩行の時でも、膝がある程度伸展できなければ、

身体を支えることはできません。

できたとしても、かなりのエネルギーを必要とします。

効率的に長距離を歩くには、膝の伸展可動域が必要なのです。

 

膝関節伸展可動域制限の原因

屈曲制限の時と同じように、筋肉の短縮(ハムストリングス や下腿三頭筋など)や、

靭帯や皮膚などの伸長性低下関節庖の癒着、また、痛みなど様々です。

その原因によって対応も変わりますので、まずは原因究明が大切です。(完全に特定できなくても、何となく予測を立てられればいいでしょう。)

 

膝関節伸展可動域の評価(HHD)

もちろん普通に関節可動域を測定しても良いですが、わずかな左右差が分かりずらいこともあります。(検査者の腕によります・・汗)

そうした場合は、うつ伏せ(腹臥位)で測定しましょう。

うつ伏せになり、足首から先をベッドから出します。

踵の左右差を測定します。(検査者に写真を撮ってもらうと分かりやすいですね)

 

ちなみに、欧米では1cmを1度として解釈されています。

 

 

膝関節の可動域を拡大するには‥?

ではどのように伸ばしたらいいのでしょうか。

膝関節の構造を考えれば、単純に伸ばせばいいものではないことは明らかです。

膝が曲がる時に大腿骨に対して脛骨を前方、または後方に滑走されながら可動域拡大を図る必要があるのです。

この「滑り・転がり」を意識しなければ、効果的な改善が望めないのも事実です。

特に関節包などが優位の拘縮には、これらを意識したモビライゼーションが必要です。

これに対して筋性の拘縮には、ダイナミックな伸張でもいいかもしれません。

忙しい臨床の現場で、物理的な力を借りて時間をかけてじわじわ伸ばしたいとき

いい方法があります。

それは重りです(原始的ですね)

理学療法士が触っているとき、過剰に力を入れてリラクセーションできない患者さんも、

重りで持続伸張を行っているときは、力を抜くことができるなんてこともあります。

 

ストレッチ の方法

プラットフォームまたはベッドの端に足部を出して、うつ伏せになります。

足部に重り(2kg程度)を乗せて、リラックスします。

そのまま10〜20分待ちます。

膝に痛みが生じる場合や、可動域制限が軽度で伸張している感じが薄い場合は、膝の下にタオルなどを重ねて敷くのも良いと思います。

 

仰向けで行う方法もご紹介しすね。(詳細は→こちら

 

仰向けになり、足部の下にクッションを置きます。

膝の上に重り(2キロ程度)を乗せます。

 

運動の注意点

強い痛みが出現する場合は中止しましょう。

行う前に、理学療法士などに相談しても良いでしょう。

 

ありがとうございました。

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