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以前に安楽な呼吸が行えるポジショニングについてご紹介しました。(→こちら)
今回は座位で行うポジショニング(起座呼吸)についてご紹介します。
背面開放座位とも言われます。
前傾位の起座呼吸は次のような利点があります。
・前傾姿勢では腹圧の上昇する。→横隔膜の活動が活発になる。
・横隔膜が下がり、呼吸面積が広がる→呼吸がしやすくなる。また肺のうっ血状態が軽減される。
・座位では下肢や腹部に心臓に戻ってくる静脈環流が減少→肺うっ血が軽減する。
・前傾姿勢では頚部の呼吸補助筋が働きやすい。
起坐呼吸は、心不全でよく用いられます。
COPDではセミファーラー肢位をとっていることが多いです。
もちろん疾患と体位完全にマッチしているわけではありません。
それでも患者さんが普段どのような体位をとっているか、観察することが大切です。
ポジショニングのイラスト
テーブル(または机)に向かって、座位になります。
テーブルの上に置いたクッションにもたれかかるようにして、前傾姿勢になります。
ゆっくりと呼吸をします。
このようにしても良いですね。通常のギャッジアップ位に比べて、筋活動量も増加し、覚醒も上がります。
色違いも載せておきますね。
ありがとうございました。
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