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外反母趾とは
外反母趾は、足の親指先が外側(小指の方向)に曲がり、親指の付け根が内側に20度以上突き出すような変形を起こす病気です。
変形した母趾の付け根部分が靴に接触して、炎症を生じさせます。
外反母趾の原因
外反母趾の原因は、様々言われています。
よく言われるのが、ハイヒールの影響です。先端の細さと踵の高さです。
ハイヒールは大概先端が細いため、足趾の先は中央に移動します。
その結果先に述べたように、母趾の付け根は内側に押し出されるようなかたちになってしまいます。
また母趾が内側に抑える役割がある「内側側副靱帯」があるのですが、踵が高くなることでそれが緩んでしまうのです。
その結果、更に外反が進行するのです。
「でもハイヒールなんて履いてないのに、なんで…」と、おっしゃる男性の方にも外反母趾がある人も確かにいるんですよね。
僕も今まで何度も何度も、患者さんから聞いた事があります。
これはそれはきっと、遺伝なんだろうと思われます。
外反母趾の遺伝子があるのではなく、なりやすい形状(例えば親指が長めであるとか)があるでは無いでしょうか。
外反母趾の対策
外反母趾の重症度によって対応は分かれますが、リハビリで対応できるのは、初期・軽症の方です。
体操以外では、靴の選択には気をつけましょう。
外反母趾の方は痛みのため大きめの靴を履いていることが多いと思いますが、靴の中で余分なスペースがあると、更に変形が大きくなります。
つま先部分は少し余裕を持たせることは必要ですが、踵のホールドや甲のフィット感、靴の中ですべらない形状(インソール)は大事にしたいですね。
【ホーマン体操】
パンツのゴムくらいの強度の輪ゴムを用意します。足を並べて長座位になります。
両側の母趾に輪ゴムを取り付けます。
足趾を外側に向けて、回転するように開きます。
30度開いたら、再びゆっくり戻します。
このとき、踵を離さないようにしてください。
運動の注意点
この運動はあくまで、変形が少ない軽症の方向けのものです。
変形が重症で関節の破壊がある人は、かえって悪化することがあります。
また、同じく足趾を動かす運動として『タオル・ギャザー』があります。
実際、外反母趾の運動として取り上げれていることもあります。
でもこれはあまり勧めできません。
外反母趾になると母趾に付着する腱の走行が外側へ偏位し、変形を増悪させるのです。
『グーパーチョキ体操』はどでしょう?
これは取り入れても良いと思います。
ホーマン体操と一緒に、やってみてくださいね。
ありがとうございました。
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