〈スポンサーリンク〉
人工呼吸器とは
人工呼吸器には、気管挿管による気道確保を前提とした侵襲陽圧人工呼吸(IPPV)と、気管挿管を用いずにマスクなどを用いる非侵襲陽圧人工呼吸(NPPV)があります。
気管挿管を伴う侵襲陽圧人工呼吸(IPPV)とは
非侵襲陽圧人工呼吸が出現するまでは、これが一般的でした。しかし、気管切開をすれば声が出せなくなるといったデメリットがありました。
それに侵襲があるということは、患者にとって心理的な負担も大きく、躊躇する人も多くいました。
非侵襲陽圧人工呼吸(NPPV)とは
NPPVとは、非侵襲的陽圧換気療法(Noninvasive Positive Pressure Ventilation)の略語です。
気管切開せずに、鼻などにマスクをつけて行うタイプの人工呼吸のことです。
1990年頃にNPPVが導入され始めて、人工呼吸器の導入する機会が劇的に増えることとなりました。
気管切開を行わないために声を出すことができ、コミュケーションが可能であること、また一時的にマスクを外して食事を取ることができることなど、メリットが多いものです。
しかし、厳密な呼吸管理は困難になるため、重篤な患者さんには従来通りの気管切開を選択することになります。
IPPVとNPPVのイラスト(色違い)
色違いも載せておきますね。よろしかったらお使いください。
IPPV、NPPV それぞれのメリット、デメリットを十分理解した上で、診療にあたりましょう。
ありがとうございました。
〈スポンサーリンク〉