麻痺側上肢の三角巾(アームスリング)は必要?

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脳卒中患者に三角巾(アームスリング)は必要?

脳出血や脳梗塞などで片麻痺になると、上肢をどうやって管理していくかが大きな課題になります。

特に麻痺が重度で弛緩性麻痺の場合、上肢の重さで、亜脱臼になることあります。

また感覚障害がある場合は、寝返りの時に上肢を体に挟んで損傷してしまうことも珍しいことではありません。

かといって、三角巾やアームスリングで一日中固定することが、麻痺の回復を阻害してしまうとも言えます。

生活の中で使ってこそ、回復するものだと思うからです。

 

 

三角巾(アームスリング)を使用することのメリット

三角巾を使用するメリットは次の通りです。

・亜脱臼の予防

・痛みの予防・改善

・損傷の予防(動作の引っかけたりして損傷してしまうことが少なくなる)

・起き上がり、立ち上がり動作、移乗動作がやり易くなる

・患者に安心感を与えられる

 

 

三角巾(アームスリング)を使用することのデメリット

デメリットは次の通りです。

・固定することで、麻痺側上肢が活動に参加する機会が少なる

・例え麻痺が重度で実用手にならなくても、ものを押さえるなど、補助手として使う機会も少なくなる

・その結果、麻痺側上肢を本人が認識する機会も少なくなる(麻痺側上肢が無いものように扱う傾向がある)

・肩関節、肘関節の拘縮が発生しやすい

・手指も伸ばす機会が少なくなるため、拘縮が起こりやすい。

 

じゃあ、結局のところ、どーなんだ?

三角巾を使用するメリット、デメリットは先に挙げた通りです。

端的に言えば、麻痺の程度、感覚障害の程度、亜脱臼の有無、発症からの経過などを考慮して使用することになるのだと思います。

発症からの経過というのは、発症直後は弛緩性になっていることが多いので、亜脱臼予防のため三角巾を使用する時間を多くし、時間が経過して筋緊張が改善してきたら、外す時間を多くするのが良いのでしょう。

また、1日の中でも、使う時間と使わない時間を作ることも必要です。

一概に言えませんが、起きている時は本人が意識しやすいので、三角巾を外す方が良いという意見もあるし、寝るときは意識しづらいので身体に挟まないように三角巾を使用した方が良いという意見もあります。

この反対の意見も存在します。

じゃあ、一体どーなんだ?という声が聞こえてきそうですね。

先に述べたように、患者さんの状態、時期などを考慮して決めるのです。

 

※今回書きませんでしたが、入院中は車椅子のアームレスト(サポート)に台をつけて、その上に乗せるようにすのも一案だと思います。

※三角巾の装着の方法は別の記事に書きましたので、ご参考にしてください。(→こちら

 

ありがとうございました。

 

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