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イカリ肩というものをご存知でしょうか。いわゆる「なで肩」の反対です。
イカリ肩とは?
解剖学的には、鎖骨の両端にある胸鎖関節と肩鎖関節の高さを比べて
肩鎖関節の位置が上がっているのが「イカリ肩」です。(逆に下がっていたら、「なで肩」です。)
イラストを描くとこんな感じですかね。
右が『イカリ肩』
イカリ肩はどのようにして起こるのか?その対処方法は?
もちろんこれらは生まれつきの骨格の要素が大きいのですが、筋力の強弱によっても変わってきます。
まずは「僧帽筋上部繊維」。
背中から肩関節を持ち上げています。
これの筋緊張が更新していたり、筋が短縮していたりすると肩が上がってしまいます。
これとは逆に肩関節を下に引っ張っているのは「僧帽筋下部繊維」。
この筋力が弱いことも肩を持ち上げる原因となってしまいます。
頸椎から肩甲骨を結び肩甲骨を持ち上げているは「肩甲挙筋」です。
つまりイカリ肩を改善させるためには、
僧帽筋上部繊維と肩甲挙筋をストレッチし、僧帽筋下部繊維を鍛えるということになります。
以前に、なで肩の改善方法(→こちら)の記事を書きましたが、その反対の症状を持つイカリ肩の対処法はなで肩の反対のことを行えば良いということになります。
イカリ肩を改善させる具体的な方法
【僧帽筋上部繊維のストレッチ】
(右側のストレッチ)
椅子に座り、右手で椅子の後側方の端を掴みます。
左手で頭部を支え、左側屈・右回旋させます。
(上を仰ぎ見るイメージでしょうか)
(左側のストレッチ)
椅子に座り、左手で椅子の後側方の端を掴みます。
右手で頭部を支え、右側屈・左回旋させます。
座位になり、伸ばしたい側の手で椅子の端を支持します。
もう一方の手で頸部を左側屈・右回旋方向に伸ばすます。
【肩甲挙筋のストレッチ】
(右側のストレッチ)
椅子に座って行います。伸ばしたい側(右側)の手で椅子を支持します。
もう一方の手(左手)で左側屈・左回旋方向に伸ばします。
そのまま30秒程度、伸張を続はます。(3回程度)
(左側のストレッチ)
逆側も同じように行います。
伸ばしたい側(左)の手で椅子を支持します。
もう一方の手(右)で右側屈・右回旋方向に伸ばします。
【僧帽筋下部繊維の筋トレ】
反対に僧帽筋下部繊維の筋力のトレーニングが必要です。
肩を下側に引っ張っている僧帽筋下部繊維が筋力低下する可能性もあるので、そこを強化していきましましょう。
立位になります。
両手の手のりはをお尻に向けて、乗せます。
そして、両手を下側(大腿方向)に滑らせます。
腰が反ってしまうと、僧帽筋下部繊維が張れません。腹部も凹ませるように意識して腰の反りを予防してください。
それぞれ5〜10秒間をキープします。それを10回位行います。
僧帽筋下部繊維の筋トレは、様々な方法がありますので、ご参照ください。(→こちら)
ありがとうございました。
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