〈スポンサーリンク〉
ベッドサイドで、患者さんの診療をやっていた時のこと。
隣のベッドから、セラピストと思われる人物と患者さんの会話が聴こえてきました。
患者「こんな身体になって…。これから悠々自適の生活だったのに、もう人生終わりだ。」
セラピスト「そんなこと言っても、病気になったんだからしょうがないじゃない。〇〇さんが今できることを精一杯頑張って、家に帰りましょう。」
うむ。
「しょうがない」…確かにしょうがないんだけど、それを今セラピストの側から言うのか。
「しょうがない」は様々な方法を模索して、試してそれでも他に方法がない場合に使う言葉。
つまり「他にしょうがない」ということ。
そのセラピストはどのくらい患者に寄り添ったのだろうか。
患者さんのためにどれだけ尽くしたのか。
考えられること、やれることは全てやったのだろうか。
「しょうがない」は、患者さんが治療や訓練をやった上で最終的に言う言葉であって、
少なくとも医療者から言う言葉では決してないと思います。
どう思いますか。
※このエピソードはそのセラピストを批判しているものではありません。
自分も時に、そうしたことを言うことがあるなあ…とドキリとしたので、
自戒の意味で書いてみました。
ありがとうございました。
〈スポンサーリンク〉