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身体は柔らかい方がいいのか?
身体は柔らかい方がいいのか?
開脚が健康に良いと、そういった啓蒙書の類がベストセラーになったことがあります。
猫も杓子も胸を床にベターっとつけてました。
僕が通っているジムでも、マットの上で自慢げにやっている人は多くいます。
確かに関節が柔らかいと、運動のパフォーマンスは飛躍的に上がります。
また怪我をしにくいというのも事実です。
大腿四頭筋やハムストリングス 、下腿三頭筋などの柔軟性が低下していると、
肉離れ(筋断裂)が起きたり、炎症が生じたりします。
僕の友人でアキレス腱断裂をした女性がいるのですが、
彼女は普段からストレッチどころか運動全般をしていませんでした。
そんなある日、彼女が応援に行った息子のサッカーの試合で、アキレス腱の断裂を起こしました。
サッカーの試合に出たわけではないのに…です。
息子のシュートで同点に追いつき、思わずその場で飛び上がって喜んだとき、
バンというゴムが切れたような音とともに踵の辺りを蹴られたような強烈な痛みを感じたそうです。
普段から運動せずに十分な柔軟性がないと大事故につながる良い例です。
身体は柔らかければいいとうわけではない ~スタビリティとモビリティの話から~
しかし、柔らかければ柔らかいほど良いということはありません。
筋肉や靭帯が動きを制限しているのは、それなりに訳があるはずです。
それはスタビリティを得るためです。
スタビリティとは安定性です。
動きの中で身体を固定させて安定させることです。
やらかすぎると、その分筋肉を使ってスタビリティを得なくてはいけないため、
かえって疲れてしまうということにもなりかねない。
バレエダンサーを考えてください。
彼らは十分すぎる可動域を持っていますが、だからこそかえって関節を制御することが難しいといえます。
スタビリティと同じように重要なものにモビリティという言葉があります。
身体の柔らかさ、柔軟性そして関節をコントロールできる能力のことです。
モビリティとスタビリティ、これらは互いに影響し合って
身体を安定させ、スムーズに動かしています。
体幹のスタビリティが足りず、安定性が得られず、その結果身体を大きく動かせない‥とか、
スビーツやバレエの世界でもよく言われていることです。
つまり、モビリティとスタビリティの、バランスが大切ってことですね。
なのでトレーニングをするときも、それぞれの要素を取りいれて、
バランスよい身体づくりを心がけましょう。
少なくとも、股関節開脚で悦に入っているようでは、だめですよ。
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