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地方でも、最近はコロナウイルス感染症の患者がちらほらと確認されています。
東京や大都市ほど多くはないものの、身近で発生している事例もあり、
もう他人事では済まされなくなってきています。
僕の住んでいる地域では、今のところほとんどの感染者が軽症なので、当院に入院とはなっていないのですが(当院は中等度~重症患者の受け入れ体制と言う地域の役割分担なのです。)、
今後、呼吸器を装着しなければならない重症の患者が増えると、受け入れることになるでしょう。
そこで遅まきながら、今後感染者の受け入れが始まり、リハの介入が求められたときに、
どのようなことが問題になるのか、どのような準備が必要か、
ちょっと考えてみました。
多くの病院が受け入れを行い、情報も発信されている今、
「今更、まだこんなことを言っているのか」とあきれられるかもしれませんが、
ちょっとお付き合いしていただければ幸いです。
まあ、個人的なメモ程度のものなので、不十分なものも多いですがご了解ください。
リハが直接介入となったら‥
リハは業務の特性上、濃厚接触を避けられない職種であるた
出来るだけ介入しない方が無難です。
オンラインの動画など活用できるものがあれば使用するべきだと思います。
でも、医師や看護師から要望がでたり、コロナで脳梗塞を発症した場合など、
リハが関わらなくてはならない場面も出てくるかもしれません。
もし、そうなった時のために、準備をしておくことは必要です。
以下は、もしリハの直接介入が必要になった場合に、とりあえず考えておかなければいけないことをあげてみました。
・介入メンバーの選定について。
実際に何人くらいを想定すべきか。
長期的に関わることを前提にすれば、複数名、チームを組んでいた方がいのか?
家族がいるスタッフは考慮した方がいいのか?
同列に考えて人選してもよいのか?
希望をとるとしても、その中で情報の管理が重要だろう。
「あの人は子どもを理由に業務をやらない」などというデマが流されると、スタッフ間の不協和音が生じてしまう。
・働き方はどうなるのだろう?感染者のリハ専属になる必要があるのか?
同日内でコロナ感染者と非感染者のリハを行うのは好ましくないだろうが、
患者施行の順番を変えることで、それは可能か?(最後にコロナ感染者を対応とか)
・個人防護具の装着の仕方
レッドゾーンの出入りの時に、防護具の装着は1人でできるのか?
フェイスシールドは使いまわすのか?その際の消毒は?
・緑エリア、黄エリア、赤エリアはどう分けている?また環境整備は?
まあ、これは病院の指示に従うことになるので、事前に確認とシミュレーションが必要。
・リハの対象者、リハ開始基準
NPPV管理の患者などエアロゾルが発生する可能性の高い患者に関しては、看護師に任せた方がいいのか?
どんな患者がリハの対象になるかを考えると、やはり脳梗塞の患者か。
(文献によるとコロナ感染症の重症患者は不安定な循環動態と易血栓性から脳梗塞を発症しやすいとされている。)
・離床の注意点
患者の正面に立たないなど、基本的なセラピストの立ち位置などのシミュレーション。
・重症患者のリハ中止基準
・リハ開始基準
・体位変換時の注意点
事故抜管や回旋トラブルなどによるエアロゾル発生を予防するため、
気管チューブの差長や看護師とのシミュレーションが必要か。
以上、簡単に想定されるものをあげてみました。
リハの内容というよりは、いかに感染のリスクを避けながらリハを提供できるかということになるのだと思います。
これをもとに、もう少し練り上げていきたいと思います。
今は分からないことだらけで、不安が不安を呼んでいるような状態ですが、
案外始めてみると、慣れてくるものかもしれません。
もしコロナ患者のリハ介入のご経験がある方がいらっしゃいましたら、
情報をいただけたら幸いです。
ありがとうございました。
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