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低栄養・サルコペニアの悪循環
低栄養の状態になると、筋肉量が減り、体力も低下して転倒しやすくなります。
一回転倒してしまうと更に寝たきり状態となり、今度は食事量が減ってしまいます。
この様な負のループに一度入り込んでしまうとなかなか抜けられなくなり、
どんどん離床から遠ざかっていくのです。
この低栄養の悪循環、負のループをイラストにしてみました。
患者さんの指導の際に使ってみてくださいね。
では、どうぞ。
食欲がわかない
何かしらの原因で食欲がわかなくなると‥
↓
食事量が減る
結果として食事量が減少します。
↓
低栄養状態
食事量が減ると、身体を維持する栄養素が欠如する状態となります。
↓
筋肉量の減少、筋力低下
特にたんぱく質が不足すると、筋肉量の維持ができなくなり、
その結果筋力も低下します。
カルシウムが不足すれば、骨も弱くなります。
↓
体力低下
少し動いただけでも、「疲れる」「息が切れる」など体力の低下がみられます。
↓
活動量減少
「長く歩けない」、「階段の昇り降りがつらい」など、活動量が減少します。
↓
食欲低下
またここに戻ってきました。
動かないから、やっぱり「お腹は空かない」ですよね。
このような低栄養の悪循環は、どこからでも始まり、
何かしらの対策を立てないと、終わりないループに陥ってしまいます。
多方面からアプローチをして、どこかで鎖を断ち切ることが必要ですね。
リハビリには、そのベースとなる栄養の問題が解決されることが必要だと、
改めて感じました。
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