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僕はこれまでに何度か入院生活をしたことは、以前に書きました。
幸い命に影響があるような重篤なことにはなりませんでしたが、
それでもその後の生活にいろいろ支障が出てしまい、大変な思いは今でもしています。
入院した病院が、自分の職場だったこともあり、
いろいろ感じることや考えることがありました。
職員という立場ではわからなかったことが、
患者の立場になってわかったこともあります。
医療者としてこういう言い方は良くないとか、案外気にならないものであるとか‥。
今回はその時に感じたことをいくつか、ざっくばらんに書きたいと思います。
もちろん、僕の意見が一般を代表することではないことをご理解の上、
お読みくださいませ。
■言われて嬉しい言葉:「また顔を見に来ますね。」
何もしなくても、それだけで嬉しくなるものです。
■自分の体験談を語ってくれるのは有効だが、あまり比較にはならない。引き寄せ過ぎない方がいい。
「実は私も同じようなことがあったんです。」と
自分の経験を語ってくれる看護師さんが何人もいました。
それはそれで嬉しかったし、貴重なアドバイスでもありました。
普段元気そうに働いている人も、そんな過去があったんだなあと
感慨深いものもあったりしました。
ですが、それぞれ病状は違います。
「私はこうしたから治った」と言われても、治らない場合もあるのです。
■患者は案外出来ないことが多いので、初期は過剰な介助があってもよいかも。
リハ職は患者のためと言いつつ、やらなさすぎの面もあると思います。
「はい、靴を自分で履いてください」
評価のためにあえてやらせているのもわかります。
でも病状が改善したら、問題なくできるのがわかっているのに、
辛い時に、何故やらせるのかと不思議に思うときもあります。
■テーブルの位置など、細かな配慮が必要。
ちょっとした工夫、配慮をしてくれる看護師さん、そうでない看護師さん、居ます。
病室は生活の場です。
生活しやすいように配慮してくださると、本当に助かります。
テーブルの位置を直してくれたり、テレビのリモコンをさりげなく近くに置いてくれるとか。
本当にわずかなことなんですが、これが違うんです。
■音に対しての配慮。
ベッド柵の取り外しや尿器の集配とか、寝ている患者にとっては案外響くもの。
ベッド柵の取り外し、静かに行いたいものです。
それから柵をベッドに立て掛けて、「ガッチャーン」と倒すのは論外です。
■リハ介入のタイミング。
適切なタイミングに始まるリハビリは、患者のモチベーションアップに有効。
ただしタイミングが重要。
患者さんに準備が出来ていない時は、あんまり焦らせない方がいいかも。
最初の段階でリハビリが辛いものだと刷り込まれると、
その後の経過に大きな影響を及ぼします。
■主治医の誠意ある対応。
状態説明、検査内容から結果、その後の対応など説明が明確であれば、安心できます。
それだけやってダメなら、たとえ結果が出て芳しくなくても、仕方ないという気持ちにもなるもの。
以上、思ったことを簡単に書き連ねてみました。
どれも当たり前のことだと思います。
でも当たり前のことが、案外できていないものです。
参考にしていだだけたら幸いです。
ありがとうございました。
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