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僕が理学療法士になりたてのころ、上司から
「お前たちは人の不幸で飯を食ってるんだから、それを忘れるな」
と言われました。
彼はちょっと自虐的に、そう言ったのですが、
「良いことを言った」というような表情に
自分に酔っているような風情も漂っていて
素直に受け止められなかったことを覚えています。
そんなこと言ったら医者や看護師もそうだし、
消防士や警察官もある意味そうだし、
世の中に必要とされる職業は大概そうじゃん、と思った記憶があります。
人が不幸な時に手を差し伸べる仕事と捉えれば良いだけの話では…とも思いましたが、
話が終わらないのでは黙っていました。
まぁ、今となれば、理学療法士になりたてではしゃいでいた新人に喝を入れる目的だったのではないか
とも思いますが。
「人の不幸で飯を食う仕事」
「人が不幸の時に手を差し伸べる仕事」
同じことをしてても、捉え方で随分とちがうものですね。
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