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入院中の患者は、腰痛に悩んでいる人が多い
入院中に腰痛を発症する患者さんは、実に多いです。
別に腰痛で入院したわけではなくても、入院中の安静で腰痛を発症してしまうのです。
僕自身、何度か入院生活を経験しましたが、
そのうち1回は酷い腰痛に見舞われました。
治療・療養のために入院しているはずなのに、
予定外の腰痛に悩まされるなんて、泣きっ面にハチというものです。
今回は、入院中に何故腰痛になってしまうのか、
その原因をいくつか考えて見ました。
対応できそうなものは、その対策も載せてみました。
是非、参考にしてみてください。
原因その1: 十分に寝返りができない、狭いベッドが原因
普段はあまり意識をしないかもしれませんが、
人間は夜間に何度も寝返りをしています。
寝返りをすることで、適度に腰背部にストレッチが加わったりして、
適度な運動をしているのです。
それが病院の狭いベッドの上で過ごすことになれば、
なかなか寝返りをすることができなくなります。
ベッドの真ん中に寝てしまうと、そこから寝返りすると柵にぶつかってしまいますから。
また、入院中は点滴をしたり、酸素マスクをしていたり、オシッコの管を入れていたりと
さまざまなラインが身体についているため、
容易に動くこともできなくなるのです。
この原因に対しては、なかなか対策は見つかりません。
安静という動作制限がある場合もあるわけですからね。
でも少し元気になっていったら、自分で意識的に寝返りを、打つことは大切です。
寝返り出来なくても、膝を立て左右に倒すだけでもかなり違うものです。
原因その2: マットの硬さ、柔らかさ
マットの柔らかさは、腰痛の発症と非常に関係しています。
除圧に使われるエアマットなど柔らかいマットが用いられる場合、
身体が沈み込み、寝返ることを制限してしまいます。
そうしたマットは、元々自力で寝返りが打てないような重症な人が、
褥瘡にならないように使用するものなのですが、
使い続けていると、必ず腰痛を発症します。
病状が改善されて自分で寝返りが打てるようになると、
病棟スタッフが、マットを少し硬いタイプのものに替えてくれると思います。
もしスタッフが忘れているようなら、
自分から要求しても良いかと思います。
最近はマットの上に敷くタイプの簡易的なマットも発売されています。
そういったものを持ち込む患者さんもたまにいます。
また、腰痛を発症した際は、バスタオルで対応するのも一案です。
腰部にバスタオルを折り畳んだものを挟み込んだり、片側に差し込んで傾斜をつけたり…、
バスタオルは姿勢変換に大活躍です。(これについては、また別の機会にご紹介しますね。)
原因その3: 枕の形状
これは腰痛とは直接関係しませんが、
枕の形状は、頸部の凝りや寝違えなどと深い関係があり、
入院生活を不快にする原因になっています。
対策としては、自分のことまくらを持ち込むのもいいでしょう。
お気に入りの枕があるなら、尚更です。
「でも、ちょっとこそまでは…」と躊躇してしまう方は、
先述のバスタオルを何枚か持ち込むことをお勧めします。
バスタオルを何枚か重ねることで、自分の好きな高さの枕が簡単に作れます。
是非試してください。
終わりに
今回は、入院中にかなりの頻度で発生する腰部痛について、ご紹介しました。
入院する前はバタバタして、それどころではないかもしれませんが、
予定入院であれば、予め準備をしておくことが良いのではないかと思います。
病室は生活の場になります。
少しでも快適な場所になるよう、頑張ってみましょう。
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ありがとうございました。