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カーフレイズについては、以前ブログで取り上げたことがあります。
足関節の底屈、いわゆるつま先立ちを繰り返すことで、
下腿三頭筋(ヒラメ筋、腓腹筋)を鍛える運動です。(→こちら)
カーフ・パンピング(Calf pumping)とは?
カーフはふくらはぎなので、ふくらはぎをパンピングする運動のことです。
具体的には、足関節の自動最大背屈と自動最大底屈をゆっくり繰り返す運動です。
背屈とは足の関節を足の甲の方向(上の方向)に動かすこと、
底屈とは、その逆(下の方向)に動かすことをいいます。
足関節を背屈するときは、前脛骨筋などの等尺性最大収縮を行うと同時に、
膝窩部から大腿屈筋群、下腿三頭筋、足底筋群のストレッチ をすることになります。
また、足関節底屈の場合は、下腿三頭筋の等尺性最大収縮を行いながら、
前脛骨筋筋膜や足部背側の伸筋腱膜のストレッチを行うことになります。
そうすることで、
膝後方組織と大腿前面組織、下腿組織の柔軟性が改善されます。
また、筋肉のポンピング作用により、血行の改善がにもつながります。
術後の静脈血栓予防にも使える運動ですね。
膝痛改善の際にも用いられますが、膝に痛みがあってもできることから、
急性期から行える優れた運動です。
運動の方法
ではやり方です。
膝は伸ばしたままにします。
両手は姿勢安定のため、後側方につきます。
足関節を最大に背屈します。(上に反らします)
そのまま5秒保ちます。
その際、膝裏の力を抜きます。
その後、足関節を最大に底屈します。そのまま5秒保ちます。
これを繰り返します。
運動のポイント
イラストでは座位で行っていますが、難しければ臥位で行っても結構です。
特に術後は、臥位で行うことになりますね。
回数は20~30回行います。術後は1時間ごとに、5分程度以上行ってください。
浮腫みの改善には、臥位で脚を挙上した状態でパンピングを行う方法もあります。
それは、また別の機会でご紹介しますね。(→こちら)
また運動以外にDVTを予防する方法として、フットポンプや弾性ストッキングを装着する方法もあります。
(これもまた別の機会に→こちら)
ありがとうございました。
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