膝関節の屈曲可動域運動(タオル使用)

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膝関節の屈曲可動域制限

一般的に膝の屈曲可動域140〜160度と言われています。

膝の関節に制限が起こると、日常生活動作を行うときに大きな問題となります。

 

例えば正座をするのであれば、160度くらいの可動域がないとできません。

歩くときは60度くらい、椅子から立ち上がるときには100〜110程度必要です。

それほど膝の柔軟性がなくとも、上肢の代償動作で、動作自体は可能となることもあります。

ですが、ある程度膝の屈曲可動域を確保できれば、それだけスムーズに行えます。

 

膝関節の屈曲制限の原因とは?

屈曲制限を起こす原因には様々なものがあります。

一般的に拘縮と言われる、皮膚や腱、筋肉などの短縮や伸長性の低下で起こるものもあれば、

膝関節の手術、例えば膝関節全置換術などの術後、

腫脹痛みなどの炎症症状が続き、関節制限を来してしまうことがあります。

また、強直と言って、関節自体の可動性が失われている場合もあります。

その原因によって、対応は異なるため、

まずは原因を探ることが大切です。

 

今回ご紹介するのは、筋肉(大腿四頭筋)や皮膚など

軟部組織の柔軟性低下に対して行う訓練です。

タオルを使用した外力で、可動域を拡大する方法のご紹介です。

危険性を伴うので、必ず医師や理学療法士等の指導の下、行ってくださいね。

 

関節可動域訓練の方法

では、やり方です。

イラストのようにタオルを細く畳み、紐状にして、

足にかけて交差させます(8の字のように)。

そのままタオルの両端を持ち、引っ張ることで

膝を曲げます。

別バージョン

これは関節包の癒着などに効果がある場合があります。

てこの原理を使って裂隙を作り出すのです。(そんなに上手くはいきませんが。)

 

曲げたい方の膝を曲げ、膝に丸めたタオルを挟みます。

そして両手で、更に膝を曲げていきます。

運動時の注意点

先に書きましたが、

この運動は医師や理学療法士等の医療関係者に相談して行ってください。

強い力で急激に力を加えることは、

筋肉内出血関節内出血を引き起こすことがあるからです。

注意しましょう。

 

今回は膝の可動域制限を改善する方法をご紹介しましたが、

伸展方向の可動域制限が生じても、日常生活は非常に困難になります。

今度は伸展制限に対する対策もご紹介したいと思います。

ありがとうございました。

 

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