〈スポンサーリンク〉
どうしたら「高齢者」らしくみえるのか?
以前に、高齢者のイラストをご紹介しました。(→こちら)
いくつかの依頼を受けて、高齢者のイラストを描いたのですが、
その際に考えたことは、
「どうしたら高齢者らしく見えるのか」
ってことでした。
単純にシワがあれば高齢者ってことにはなりません。
余計なシワは、かえって不自然に見えてしまいます。
髪の毛が薄くなったり、歯が抜けていたりすれば、それなりには見えますが、
必要条件ではありません。
今回、どうしたら高齢に見えるかという、そのポイントを自分なりに考えてみました。
ご紹介しますね。
1.背中が丸い
まず、これでしょう。
高齢者と聞いて、まず思い浮かぶのが背骨が曲がっていることです。
背中を丸くして農作業にいそしむ老人の姿が、思い浮かびますね。
いわゆる「猫背」です。
専門用語では「円背」や「亀背」など様々なタイプ別に呼び名があります。
原因としては、椎間板の変性や脊柱の変形などが考えられます。
急に曲がってきた場合は圧迫骨折がある可能性もあります。
尻もちをついたなど具体的なエピソードがない場合でも、
実は骨折していたなんてことは、珍しくありません。
2.股関節が曲がっている→膝関節も曲がっている→足関節も曲がっている
次は、関節が曲がって、伸びていないということです。
背中が曲がれば、その下の関節も曲がらなくてはバランスが取れません。
連動して股関節を曲げてバランスを取ろうとします。
そして股関節が曲がると、その結果として膝が曲がり、足関節が更に曲がります。
そうしないと、重心がとれず、転倒してしまいますからね。
これは「運動連鎖」という言葉で説明できます。
各関節はつながっていて、
1つの関節に影響があれば、その上下の隣接する関節も影響を受けることになります。
連鎖ってことです。
3.頭の位置が前方に偏移している
背中が丸くなれば、その上にある頭部は前方に偏移します。
そのままではバランスが取れないため、
頸部は後ろ側に反るように過伸展させた状態となります。
背中は曲がっていながら、顎も前に突き出しているひと、
よく見かけますよね。
これも先に述べた「運動連鎖」で説明できますね。
4.肩が前に偏移している
背中が丸くなれば、
その結果として肋骨に付いている肩甲骨は外側に動き、
(つまり、背骨から離れていき)
腕は前方に偏移することになります。
前からみると、肩が前方に移動することにより、
胸の筋肉が短縮して、さらに猫背を促すことにつながります。
5.足がガニ股「O脚」
膝のお皿(膝蓋骨)は外側を向き、いわゆる「ガニ股」、
専門用語では「O脚」「内反膝」になりやすいです。
男性・女性と性別を問わず、そんな人が多いのは気が付いていますよね。
歳を重ねると脚の内側の筋力が弱くなり、外側重心で歩くことになり、
さらに内側の筋力が弱くなりO脚を増悪させるという悪循環になっています。
6.足は「回外」に。つま先は外向きに。
膝が外側を向き、いわゆる「O脚」となると、
足部は「回外」となり、重心が足部の外側に位置します。
内側が浮き上がるような感じですね。
また、つま先は外側に向きます。
まとめ ~若返りの秘訣とは?
以上、高齢者の特徴をまとめてみました。
つまり、これらのことを実行すれば、老けて見えると言うことです。
逆に考えれば、そういう点に気をつければいつまでも若々しくいられるってことでしょうか。
全部を一気に治すことは出来ないでしょうけど、1つ1つ気をつけたいものですね。
〈スポンサーリンク〉