食後のポジショニング(逆流予防肢位)

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食後のポジショニングは何がいい?

本日は、食後のポジショニングについてのご紹介です。

食事後、特に経管栄養施行後は胃・食道逆流が起こりやすく、

その結果、誤嚥性肺炎を生じさせてしまう危険があります。

食後はすぐに臥位になることを避け、しばらくの間上体を起こしておくことが必要ですね。(ただし前屈みになったり、ベルトで腹圧が上がるようでは逆効果)

座位が難しい場合は、30度以上のギャッジアップが良いとされています。

 

右側臥位 or 左側臥位?

では、上体を起こしておくことには異論はないとして、

左右のポジショニングはどうなんでしょうか?

右側臥位が良いのでしょうか?

左側臥位の方が良いのでしょうか?

僕が学校で教わったのは、確か右側臥位であったように記憶しています。

内容物が胃から十二指腸へ流れやすいという理由だったように思いますが、

その後臨床に出てからは、左側臥位にしているケースが多いように思います。

未だに混乱しているスタッフもいるのではないでしょうか。

 

今回、イラストを描いてみました。

食道、胃、十二指腸の関係性が、右側臥位と左側臥位でどのように違うかを考えたいと思います。

 

では、イラストで説明していきましょう。

 

【右側臥位】

下は右側臥位のイラストです。

食事後、胃の内容物は重力によって下側に溜まります。

それだと、食道と胃の接合部噴門部という)の位置が水平か、下側になってしまい、

内容物が食道の方に逆流してしまいます

また、逆流した内容物が気管支の方に流れ込んでしまうと、

右の気管支の方に流れ込みやすくなってしまうのです。

左の気管支に比べ、右の気管支は内径が太いですからね。

このようなことから、長期間経管栄養で栄養を摂取している高齢者の人は、

右側臥位で容易に胃・食道逆流を起こすリスクが高いため、避けた方が良いでしょう。

 

【左側臥位】

下は左側臥位のイラストです。

食道と胃の接合部噴門部)が、上側に位置することになるので、

内容物の逆流リスクは少なくなります

 

まとめ

以上のことから、胃・食道逆流予防のためのは、

右側臥位ではなく、左側臥位を選択すべきでしょう。

また、食後はしばらくギャッジアップなどをして上半身を起こすようにすることが大切です。

少なくとも食後30分〜1時間はこの姿勢を保つよう促しましょう。

 

ただ、誤嚥性肺炎を繰り返す場合は、

ポジショニングだけでなく、栄養剤の性状投与時間などの検討も必要かもしれません。

 

現場で活かす小さな工夫

ポジショニングは、ただ体位を変えるだけでなく、患者さんの 快適さ・安全性・呼吸状態 を見ながら調整することが大切です。

理学療法士として、ちょっとした体位調整の違いが、誤嚥予防につながることをぜひ共有していきましょう。

ありがとうございました。

 

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