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失語症の症状別分類
今回は『話す』という側面からみた症状別の分類です。
失語症になると、言語機能に様々な問題が生じ、コミュニケーションが困難になります。
具体的にどんな症状が出現し、どんな問題が生じるか、簡単にまとめてあります。
イラストが、失語症を理解する助けになれば、幸いです。
錯語:
簡単に言えば、言葉の言い間違いです。
他の言葉に言い間違える、
例えば「テレビ」を「レンジ」、「リンゴ」を「みかん」と言ってしまう場合は、
「語性錯語」といいます。目的とする語とは別の語が出てしまうものです。
意味を対応する単語を探る語彙選択の障害といえます。
これに対し、
「テレビ」を「テビレ」、「リンゴ」を「リゴン」と言い間違える場合を
「音韻性錯語」と言います。
これは音韻を探る音韻選択の障害、音韻を正しく並べる音韻配列の障害といえます。
ちなみに音韻性錯語には2つに症状に分けられます。
置換(音韻の一部が間違って置き換わるもの)、転置(順番が入れ替わっているもの)です。
ジャーゴン(ジャルゴン):
音の誤りがあまりに多く、無意味な言葉の羅列です。
意味性ジャーゴン、新造語ジャーゴン、音素性ジャーゴンなどいくつかのタイプがありますが、
いずれも聞き手にとって意味不明な文の発話です。
喚語困難:
言いたい言葉が見つからない状態。
「あれ?何だっけ? ここまで出かかっているんだけどな~」
という症状です。
多かれ少なかれ、全ての失語症の人にみられる症状です。
重症になると、全く言葉を発することができなくなります。
残語:
発話しようとすると、いつも同じ言葉や音が出てしまう症状です。
多様なイントネーションがあり、、何かの意味を伝えていることも多いと言われています。
うまく表現できたかは分かりませんが、少しはお役に立てたでしょうか?
ちなみに僕は音韻性失語(その中でも転置)です。
そのような理由で、このブログの文章も間違いが多少あることがあります。
ご理解くださいませ。
ありがとうございました。
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