作業療法士になれなかった理学療法士の2つのエピソード

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リハビリテーションという言葉はかなり一般化したと思いますが、

理学療法士作業療法士、言語聴覚療法士

いう言葉は、まだまだ認知度が低いでしょうか。

理学療法士は「歩行訓練をする人」っていうイメージがあるからか、

比較的認知は高い気もしますが、

作業療法士は関わる範囲も広くて、関わり方も複雑であるため、

なかなか理解が進んでいないように思います。

 

このブログで絵を公開していることからも分かる通り、

僕は絵を描くのが昔から好きです。

絵だけではなく、モノ作り全般が好きです。

何もないところから、自分の手で新たにものを生み出すことに非常に魅力を感じます。

まあ上手とは言えないことは、見ての通りですが。

 

作業療法士はもの作りや作業を通して、治療行為を行うことも多いです。

そんなこともあって、リハの同僚から

「理学療法士より作業療法士の方が向いてるんじゃない?」

と言われることも少なからずあります。

半ばお世辞で言ってくれていることだと思いますが、

僕が作業療法士に向いていないことは、僕自身が一番わかっています。

 

今回は、そんな僕が体験した作業療法に関するエピソードを2つご紹介したいと思います。

今でも、モヤモヤと頭の隅っこに残っている話です。

あまり誇れる話でもなく、面白い話でもないですけどね。

少々お付き合いください。

 

1つ目のエピソード

最初に述べた通り、僕は昔からものづくりが好きだったこともあって、

リハビリ学校を受験した時も、何となく作業療法士の方が向いてるんじゃないかと思っていました。

それで、とある学校の作業療法科を受験したこともあります。

その当時はインドから帰って間もないこともあって、

将来は海外で働きたいという夢を持っていたのですが、

受験の面接で、その学校の面接官から意外なことを言われました。

「作業療法は各国の文化や習慣と密接に関わっています。もしあなたが将来海外でリハビリに関わろうとしているのであれば、その国の学校に行くか、もしくはより基本的な動作を扱う理学療法士の方がいいんじゃないかしら?」

今思えば、面接官の人は僕に作業療法への意欲や決意をみるために、

あえてそんな投げかけをしたんじゃないかと思いますが、

それを聞いて深く納得した僕は、

その場で「その通りだと思います。」と答え、

案の定、その学校から不合格通知をもらいました。

結局、1校だけ受けた理学療法の学校に運良く拾ってもらい、

晴れて理学療法士となれました。

そこで作業療法士への道は閉ざされたわけですが、

良かったのか、悪かったのか‥。

 

2つ目のエピソード

またこんなこともありました。

リハビリ助手として働いていた時、

手先が器用だったこともあって、患者さんの作業療法のお手伝いをさせてもらっていました。

その時は小さい貼り絵を組み合わせて大きな絵を作ることをしてたのですが、

ここで僕の変な虫が疼き始めました。

全体的に「見栄えが良い」絵を作るために、

自分でテコ入れをし始めてしまったのです。

患者さんが不自由な手で一生懸命に作ったところに、

ちょっと貼り絵を足してしまったり、

バランスよく構成を変えたりしました。

結果としては「見栄えの良い」絵は出来、

病院を訪れた患者さんのご家族からはお褒めの言葉をいただきました。

その後に、上司だったリハスタッフに呼び出され、こっぴどく叱られたのはお察しの通りです。

「これはあなたの作品であって、患者さんのものには見えない。」

「あなたは役割を間違っている。」

 

自分の非は明らかです。

穴があったら入りたいとはこのことです。

もちろん今となってはそんなバカなことは2度としないとは思いますが、

好きなことだとモノが見えなくなってしまうことはありそうです。

 

一般的に作業療法士は精神科領域も担当するため、

思慮深いというか、優しい人が多い気がします。

そういった意味でも、僕には適応は無さそうです。

 

やっぱり理学療法士になって正解だったでしょうか?

冷静になった今では、理学療法士も自分に向いているかも甚だ疑問ですけどね。

 

オチのない2つの話です。

書いていて、何のために書いているんだろうと疑問に思えて来ましたが、

ここまでダラダラと時間をかけて書いたので、載せておきます。

明日の朝になったら、恥ずかしくて削除するかもしれません。

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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