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みなさんは本屋によく行きますか?
一般にはアマゾンをはじめとして、インターネットで本を購入することが多くなっていると思います。
ネットでは、1冊購入する度に勝手におススメをしてくれたりして、過剰な押し売りだなと思う反面、
それが結構いい線をついてきたりするので、
ちょっとありがたいような、ちょっと悔しいような気がします。
自分の興味を持っている分野に関しては、どんどん深い読書ができるというメリットがありますね。
でも、自分が興味を持っていない分野の本とは接点が持ちづらいという、デメリットもあります。
そんな予期しない本との出会いを求めて、僕は今でも本屋に足繁く通っています。
今回ご紹介したい本「労働者のための漫画の描き方教室」(川崎昌平 春秋社1800円+税)もそんな出会いの1冊です。
あるとき、ふら~と立ち寄った書店のたまたま見た一角に、この本は並んでいました。
かわいい表紙と、500ページもの分厚い外観が目を引きますが、
それより「労働者」という言葉と「漫画」という一見直接結びつかない言葉に、グッと惹かれました。
まだ、最初の方しか読んでいないので、紹介をするのは時期尚早だとは思うのですが、
序章を読んだだけで、熱いものがこみ上げてきて、
これは紹介しなくちゃ‥と思ってしまいました。
簡潔に言えば、この本は毎日を懸命に働く労働者に、漫画という表現手段を手に入れるための教科書です。
「漫画家になりたい人」や「漫画を上手に描けるようになりたい人」のための専門書ではありません。
この本は、最初から「あなた」と語りかけてきます。
以下引用。
「労働者は、あなたがそうであるように、私もそうであるように、自分の仕事をしっかりやろうとする限り、当たり前だが忙しい日々を過ごすことになる。
しかし忙しいという理由で、あなたは表現を放棄してはいけない。なぜならば表現をしなければ、あなたは忙しい日々に漫然と殺されてしまうかもしれないからだ。
ゆえにあなたは、あなたらしさを失わないためにも表現に挑戦しなければならない。」
疲れ果てた仕事帰りにこの文章を読んだとき、この本は自分にために書かれたものではないかと錯覚をしてしまいそうでしたね。
そのまま、レジに直行してしまいました(笑)。
一応、目次を羅列しておきますね。
1章 漫画を描く動機
2章 漫画を描く目的
3章 漫画と言葉
4章 漫画と編集
5章 漫画を描くための基礎技術
6章 漫画を描くための応用技術
7章 漫画を素早く描くための諸技術
8章 漫画を発表する
9章 漫画を継続する
こんな感じで、進んでいきます。
この通り進めて、1日1時間程度実践していけば、誰でも漫画が描けるようになるみたいです。
作者は、こうも言っています。
「本書を読んだ上で、毎日1時間、いや30分でもよいから本書の内容を実践すれば‥あなたは確実に漫画を用いて表現を行使できるようになる。」
「それは決してあなたの忙しい人生をラクにするものではないかもしれないが‥少なくとも、今よりは毎日を楽しいものに変化させる未来を、私は約束する。」
どうですか?
読んでみたくなりません?
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