アキレス腱付着部症を考える

なにやら勇ましいタイトルですが、

僕が「アキレス腱付着部症を考えた」わけではなく、

文献を担当の整形外科医からいただいたので、その紹介です。

 

2回目の診察をしてもらった件は以前記事にしましたが、

その後にその整形外科医の先生から「リハビリのことも書いてあるから読んでみて」と、

アキレス腱付着部症に関する治療方法の文献を渡されました。

もちろんそのご厚意に感謝・感謝なんですが、

同時にリハビリのスタッフとしては、ちょっと恥ずかしいやら‥。

こういうのって、自分で調べなくちゃいけないもんですからね。

内容に関しては、思わず「そうそう!」とうなずくものばかり。

「起床時に、踵骨後方の痛みとアキレス腱の張りの訴え」あるある。

「軽度の運動により、疼痛は軽減する」あるある!

「運動をした翌日に、強い疼痛を認める」あるある!!

みんな、自分の症状に合うものばかりでした。

 

治療に関しては、やはり保存療法が第1選択みたいです。

炎症反応が高い時にはNSAIDsの処方や安静、アイシングなどの治療になるとのことで、

症状の強いときには短期間の外固定も有効とのこと。

あまりの痛みにしかたなく職場でAFO(装具)を試したりしてたんですが、

それも悪くなかったみたいです。

痛みが強いとき、苦し紛れに足底板も使用し、

ヒールを高くすることでアキレス腱の伸張を予防してましたが、

これも有効と書いてありました。

文献では、リハビリは炎症により硬くなった組織へのストレッチを行い、

下腿三頭筋の柔軟性を再獲得することが大切と書いてありました。

また遠心性収縮をかねたトレーニングもいいらしいです。

ただ、進行してしまった抵抗性のアキレス腱付着部症には

手術療法が適応になるとのことです。

症例では、39歳の男性が手術を行い、骨棘等を切離、ギプス固定・免荷を行い、

術後16週でジョギングが可能になったとうものが紹介されていました。

手術にいたるまでにはなりたくはないですが、

もしそうなった場合でもスポーツ復帰が可能という事実には勇気づけられます。

ただ、僕はこの症例のように若くはないので、

倍くらいの時間やリスクをみておく必要があるのかもしれませんね。

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