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コッドマン体操(振り子体操、アイロン体操)
「コッドマン体操」は時代遅れ??
僕が学生時代は、五十肩といえば、猫も杓子も「コッドマン体操」という感じでしたが、
今はどうでしょう?
僕がいる職場でこの体操を指導しているスタッフをみることは多くありません。
時代遅れなんでしょうか。
重力に逆らわず、余分な力を抜いた状態で運動できるこの運動は、
今も十分有効だと思うのですが…。
上肢の重さで関節包や肩の周囲筋に程度に伸長を加えることで、
烏口肩峰アーチ下の大結節の通過がスムーズに行ますから。
目的・効果
だいたい次の3つです。
① 疼痛の軽減
- 肩周囲筋の過剰な収縮を抑える
- 関節内圧を大きく上げずに動かせる
「動かしたいけど痛い」時の最初の一歩として使われることが多いです。
② 関節可動域の維持・改善
- 特に初期の拘縮予防
- 大きな筋出力を伴わないため、防御収縮が出にくい
③ 関節内環境の改善
- 滑液の循環促進
- 関節包・靱帯への穏やかな刺激
運動の方法
では、やり方です。
しっかりしたテーブルや机に健側の上肢をつきます。
両下肢を前後に少し開き、身体を前かがみにして、患側の上肢をだらりと下ろします。

そして、円を描くように身体を揺すります。
その動きにつられて、脱力した患側上肢が、円を描くように動きます。


最初は前後・左右の単純な動きから始めても良いでしょう。(こっちからやった方がスムーズ。前後左右で脱力感を掴ませてからやります。)
運動のポイント
ポイントは、腕を自分で動かさず、身体を揺することで、結果的に腕が動くようにすることです。
「動かす」より「任せる」、この感覚を患者さんと共有できた時、この体操はとても良いスタートになります
呼吸とセットでやりましょう。(呼気で揺らすと、肩の力が抜けやすいです。)
よくある誤解と注意点
❌「腕を自分で振る」
→ それはもうコッドマン体操ではありません。
❌「可動域を欲張る」
→ 痛みが出た時点で運動の質が崩れている可能性あり。
❌「漫然と回す」
→
- 脱力できているか
- 肩がすくんでいないか
- 体幹主導になっているか
ここを観察・修正するのがリハ職の役割です。
おまけ
350~500mlのペットボトルを持ってやることを推奨しているものもありますが、
持つことで上肢に過剰な力が入り、脱力が難しくなるので、止めたほうがいいでしょう。
もしやるのであれば、手首に軽い重錘バンドを巻いて行いましょう。
ありがとうございました。
追記:
記事を更新しています。(→こちら)
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