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リハビリスタッフのユニフォーム— 白衣・KC・スクラブ・ケアユニフォームの特徴と、最近の潮流 —
医療現場を見渡すと、リハビリスタッフのユニフォームはじつに多様です。
白衣、KC、スクラブ、ポロシャツ型のケアユニフォーム。
病院によっても、時代によっても選ばれるスタイルは変わってきました。
それぞれのユニフォームには、動きやすさ・清潔感・専門職らしさ・患者さんからの見え方 という4つの要素が絡み合っています。
本記事では、それぞれの特徴と最近の傾向をまとめました。
■ 白衣(ショート/ロング)
白衣は昔から医療職の象徴的スタイルです。

これがドクターコートとも呼ばれます。

特長
- 清潔感と専門性が強調される
- ショートは軽く、ロングはより「診察」のイメージ
- 収納ポケットが多く便利
メリット
- 患者さんからの信頼感が高い
- きちんとした印象がある
デメリット
- リハビリ業務では動きにくいことも
- 医師と区別がつきにくい
- 床・患者さんとの距離が近く、汚染リスクが高め
とくにロング白衣は視覚的には優雅ですが、実際のリハ業務(移乗介助、トレッドミル、歩行介助など)では不向きと言われています。
■ KC(ケーシー)
立ち襟の半袖ジャケットで、看護師・リハスタッフが長く愛用してきた定番スタイルです。

特長
- 白衣より軽く動きやすい
- 医療者らしい清潔感も保てる
- 比較的フォーマル
メリット
- “病院スタッフ”として認知されやすい
- 夏でも涼しく着られる
- 動きやすさときちんと感のバランスが良い
デメリット
- 医師のショート白衣と見分けにくい場合がある
- スタイリッシュさはやや控えめ
近年はスクラブの普及で KC の存在感は少し薄れましたが、今でも根強い人気があります。
■ スクラブ(現在の主流)
最近は圧倒的にスクラブを採用するリハ科が増えてきました。


特長
- 軽くて動きやすい
- カラーが豊富で統一しやすい
- 汚れに強く、洗濯に耐える
メリット
- リハビリ動作にもっとも適している
- 発汗・汚染を気にせず使える
- 色で職種を分けやすい(※ここがとても重要)
デメリット
- 医師もスクラブを着るため、職種がわかりにくい
- カジュアルになりすぎることがある

スクラブを取り入れる施設が増えている一方で、「誰が医師で、誰がリハスタッフかわからない」という声も上がってきており、色分けや刺繍などで区別する工夫が必須になりつつあります。
■ ケアユニフォーム(ポロシャツ・ジャージなど)
介護職に近い雰囲気のスタイルで、生活の場を重視する施設系に多いです。


特長
- とにかく動きやすい
- 医療者っぽさを抑え、利用者との距離が縮まりやすい
- 看護・介護スタッフとも馴染みやすい
メリット
- 歩行介助や荷重介助に向いている
- 医師と混同されることはほぼない
デメリット
- 病院の感染対策にはやや不向き
- 医療専門職としての権威性は弱い
施設・地域リハでは採用しやすく、病院ではやや慎重に扱われる傾向があります。
■ なぜユニフォームの種類が増えているのか?
理由はシンプルで、リハビリの専門性と働き方が多様化しているからです。
- ベッドサイドのADL介助
- 高負荷の運動療法
- 呼吸リハ・機器操作
- 早期離床や歩行補助
- 施設・在宅への訪問
- 外来での教育指導
これだけ業務が広いと、「一つの服で全部こなす」のは難しくなります。
■ 医師と区別がつきにくい問題と、現場の工夫
スクラブ普及で特に増えているのがこの問題です。
● よくある誤解の例
- 患者さん「先生、ちょっと相談が…」
- リハスタッフ「実は私はPTなんです」
白衣を着ない医師も増え、色によっては本当に見分けがつきません。
● 解決策として注目されているのは…
- 色で統一する(PT=グリーン、OT=ネイビー、ST=エンジなど)
- 胸に刺繍で職種を明記
- 名札のカラーラインで職種ごとに分ける
- 職員紹介ポスターにユニフォームごとの職種表示をする
見た目の識別は患者さんだけでなく、家族・多職種との連携にも効果があります。
■ どのユニフォームが「リハ向き」なのか?
結論として、スクラブが最もバランスが良い と言えます。
しかし、どのユニフォームが正しいかは施設で異なり、
患者さんの層・業務内容・施設の文化・感染対策レベル
によって最適解は変わります。
現場のスタッフが快適に働けて、患者さんにもわかりやすい格好であること。
これが何より大切です。
おわりに
リハビリスタッフのユニフォームは単なる“服”ではなく、
専門性を示し、患者さんの安心を支え、スタッフの動きやすさを左右する道具 です。
最近はスクラブが主流になっていますが、
「誰がどの専門職なのか」「患者さんからどう見えるのか」
という視点は、これからさらに重要になっていくでしょう。
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