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感覚過敏のある脳性麻痺児への「脱感作」とは? 〜胸から顔へのアプローチ方法〜
前回、感覚過敏をもつ脳性麻痺のお子さんへの支援方法として「脱感作」について、胸部(中枢)から手(末梢)にかけて行う歩法についてご紹介しました。
今回は第2弾、胸部から顔面にかけての脱感作の方法についてお伝えしますね。
◆ なぜ脱感作が必要なのか?
感覚過敏とは、通常であれば不快に感じないような刺激に対して、過剰に反応してしまう状態を指します。
脳性麻痺のお子さんでは、特に皮膚感覚や深部感覚の調整機能に難しさがある場合が多く、次のような困りごとが見られます。
- 洗顔や歯磨きを強く嫌がる
- 衣服の着脱に抵抗する
- 頭や顔への触れられることを極端に嫌がる
- 食事やことばの発達に影響するケースも
これらの困難に対して、少しずつ感覚刺激に慣らしていく「脱感作」は非常に有効なアプローチです。
◆ 基本的な考え方
胸から顔面へ
イラストで示すと、①胸→②肩→③首→④頬の順番です。
◆ 実際の進め方(上半身の脱感作)
以下は、胸部から顔面にかけて脱感作を行う際の一例です:
①胸郭を軽く圧迫
②肩を軽く圧迫
③首の軽く包み込む
④頬を軽く圧迫
※頬の脱感作(別法)
後方から回り込んで行う方法です。
是非やってみてください。
次回は顔面、口の周囲の脱感作について説明します。
ありがとうございました。
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