障害者の就労 〜難聴者への支援の例〜

障害者の就労 〜難聴者への支援の例〜

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難聴者に対する支援

難聴者は見た目には障害を持っていることがわからないため、身体障害者とは違った苦労をしています。

例えば視覚障害者の場合は白杖が、麻痺などの肢体不自由児(者)の場合は車椅子が、その人の障害を周囲に目に見えるかたちで教えてくれます。

しかし難聴者は外見からは障害が分かりません。

そのため、聞こえている前提で話かけられます。話を聞いていないと言われたり、また無視されているという誤解を与えてしまいます。

接客業などは、最も難聴者が困難を感じる職業です。

やりたいと思っても二の足を踏んでしまう。やる前から諦めてしまいます。

接客業を避ける難聴者が多いのも理解できます。

しかし、さまざま工夫をすることで、難聴者も接客業に就いている例がいくつかあります。

 

難聴者が接客業に就くための工夫の例 その1

NHKの福祉番組で紹介されていた、あるデパートの例を紹介しますね。

聴覚障害があるため、言語でのコミュニケーションが少なくて済む経理の部署に配属されていた職員が、元々希望していた接客担当に変わりました。

その時会社からなされた配慮は、レジ前に『耳が聞こえないスタッフのために文字起こしを行っています。』という注意書き小さなマイクでした。

文字起こしができるタブレットに繋がっていてお客さんの声を文字で確認することができるのです。

自分の障害をいちいち説明するのはかなりのストレスです。

その方法を取り入れることでそのストレスが解消されて、スタッフと客の円滑なコミュニケーションがスムーズに行うことができます。

 

難聴者が接客業に就くための工夫の例 その2

またこんな取り組みも紹介されていました。

現在レジカウンターで接客する際にはポイントの有無や駐車券の利用などを確認をする項目が山ほどあり、聴覚障害者にとっては就業を難しくしています。

そこでそれを解決する手段が「指さしボード」の導入です。

そのボードには

『会員登録はお済みですか?』

『マイバッグをお持ちですか』

『ポイントカードやアプリはお持ちですか?』

『駐車券は必要ですか?』

などが書かれていています。

そして各質問に対して、客がボードに書かれている『はい』『いいえ』を指をさすことで、確実なコミュニケーションが担保できるのです。

これらの対策があることで、難聴者も安心して仕事に取り組むことができます。

最後に‥

障害者が働く場合に困難なことは、障害ごとにそれぞれ異なります。

聴覚障害の場合は外部から障害がわからないために、就労を困難にしています。

その番組に出演した当事者言っていた『難聴は見えない障害だから見えるようにする』という言葉が印象に残りました。

 

ありがとうございました。

 

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