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共同運動パターンとは?
脳梗塞や脳出血などで脳血管障害を患うと、特定の筋群が連動して動く傾向が強くなります。
麻痺側の上下肢のそれぞれの関節を分離して動かすことができなくなり、パターン化した運動となってしまいます。
この運動パターンは、一般的に「屈曲共同パターン」と「伸展共同パターン」として分類され、上肢と下肢で特徴的な違いがあります。
こんな姿勢を見たことがありませんか?
ウェルニッケ・マン肢位と言います。
イラストの通り、上肢は屈曲共同運動パターンをとることが多いのですね。
上肢の共同運動パターンについて
一般的な上肢の共同運動パターンは以下の通りです。
上肢の屈曲共同運動パターン(Flexion Synergy)
• 肩関節の外転・外旋
• 肘関節の屈曲
• 前腕の回外
• 手関節と指の屈曲
• 例: 麻痺側の腕を持ち上げるときに肘が屈曲し、肩が外転・外旋する。
上肢の伸展共同運動パターン(Extension Synergy)
• 肩関節の内転・内旋
• 肘関節の伸展
• 前腕の回内
• 手関節と指の伸展または屈曲(硬直が強い場合は屈曲)
• 例: 麻痺側の腕を横に伸ばそうとすると、肩が内転し、肘が伸びきらない。
上肢(肩関節、肘関節、手関節)の分離運動
日常生活には上記に示した共同運動パターンから離脱した動作が必要になります。
今回は小さいボールを使用して、肩関節、肘関節と手関節の分離運動を促すトレーニングを紹介します。
動かそうとすると、どうしても力が入って、スムーズな運動ができなくなります。
ポイントしては、肩の力を抜いて、ゆっくりと正確に動かすことを心がけましょう。
運動の方法
椅子に座りテーブルの乗せたボールの上に麻痺側の手を乗せます。
指はボールのに沿わせておきます。
ボールを手のひらで転がして上肢を前方に動かします。
力を抜きながら、手関節がボールの滑らかな動きに沿うように動かしましょう。
手を引いて、元の位置に戻します。
これを繰り返します。
是非やってみてください。
ありがとうございました。
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