膝のモビライゼーションの自主トレ

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今回は膝蓋骨のモビライゼーションです。

膝蓋骨は膝の前面に浮くように位置している「お皿」のかたちの骨です。

膝を伸ばした状態で、膝蓋骨は内外側に1㎝、上下に2㎝程度の可動域を有しています。

この動きが悪いと、膝の伸展方向の力が発揮しずらくなったり、

また膝関節を動かす時に、痛みを生じさせてしまうことが起きたりしてしまいます。

この膝蓋骨の動きを引き出す手技の一つに、モビライゼーションというものがあります。

膝蓋骨をやさしく動かすことで、膝蓋骨本来の動きを取り戻していきます。

特に人工膝関節置換術を施行された方は、術創部の伸張性が低下することが多いので、この方法は効果的です。

術創部周囲の皮膚を摘むようにして動かしてみてくださいね。

 

「そんなの専門家のやることでしょ?」って声が聞こえてきそうですが、

いやいや、誰でも簡単に動かすことができます。

ゆっくりと優しく触ることで、医療の知識のない方であっても、簡単に動かすことができるのです。

 

膝の構造

まず膝の構造ですが

大腿骨脛骨が蝶番のような形の関節を構成しており、

大腿骨の上に膝蓋骨が位置しています。

 

 

「膝蓋骨は上部は大腿四頭筋腱、下部は膝蓋靭帯、左右は膝蓋支帯によって、それぞれ制動されています。」

膝蓋骨は大腿直筋という大腿前面の大きな筋肉と脛骨をつなぐ腱の間にあって、

膝を伸ばす際に、筋の収縮を脛骨に伝えるための滑車のような役割を果たしています。

 

膝蓋骨は、基本的には上下左右斜めと、動きます。先に述べたように、大きく動くのは上下です。

太腿に力を入れて膝を伸ばすと、膝蓋骨がググッと上方に移動するのがわかると思います。

上方に移動しずらいのあれば、膝蓋上納の硬さが邪魔 膝蓋下脂肪体が硬くなっているか、

下方に移動しずらいのであれば、大腿四頭筋が硬いとか、

膝蓋上納が萎縮している場合 膝蓋下脂肪体が引き込まれないか?

などが、考えられます。

 

膝のモビライゼーションの方法

ではやり方です。

脚を投げ出して座ります。両手で膝蓋骨をつかみます。

親指と人差し指で優しく膝蓋骨を包むようにつかみます。

そのまま上下に動かします。

膝のモビライゼーションのポイント

膝蓋骨が動きが悪く、一緒に動いてしまうことがあります。

この場合はしっかり固定することが大切です。

大腿骨や脛骨を固定した上で、膝蓋骨を動かしてみましゃう。

 

あくまで優しく。

 

今回は上下に動かしましたが、左右方向にも動かします。

またご紹介しますね。

 

ありがとうございました。

 

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