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以前にドローイン(draw-in)についてご紹介したことがあります。
ドローインは腹横筋をタイミング良く上手に動かすことに特化したトレーニングでしたが、
体幹の安定させる効果は不十分であるとして、その後に提唱されたのが、今回ご紹介するブレーシングです。
ブレーシング(abdominal bracing)とは・・(ドローインとの違い)
腹横筋、腹直筋、腹斜筋、多裂筋、広背筋などを共同で活性化し腹圧を上げることにより、体幹の安定性を高める運動です。
ドローインと似ていますが、体幹の安定化にはこちらの方が優れていると言われています。
ドローインが深層筋、主に腹横筋を働かせるトニーングだったのに対して、ブレーシングは腹横筋だけでなく、腹部全体を働かせるイメージです。
どちらと言えば、表層筋を中心に鍛えるのがブレーシングの特徴と言えますかね。
骨盤と腰椎を安定させることで、姿勢の改善にも寄与しますし、スポーツのパフォーマンス向上にも役立ちします。
また、ブレーシングは外力など運動の衝撃から体幹を保護することに有効です。
コツを掴むのが少し難しいですが、ドローインができれば、ブレーシングも容易に行えると思いますよ。
その前に、解剖のおさらいから。
腹横筋、腹斜筋、腹直筋、多裂筋のおさらい
腹横筋は最深部に位置し、内腹斜筋と共同して腹腔内圧を高めます。
腹直筋は表層に存在します。
ちなみに断面からみると次のようになります。(イラストが下手くそでごめんなさい)
運動の方法
仰向けになり、膝を曲げます。
骨盤前方のと突起部(ASIS)の内側に、また脇腹にも包み込むように手を当てます。
腹部が軽く膨らむように息を吸います。(脇腹を包み込んだ手が押し返されるように膨らませます。)
膨らんだ腹部を締め付けるように腹壁の筋肉を収縮させます。
この時側腹部の収縮が緩んでしまうので注意です。
次に息を吐きます。(この時脇腹はあまり凹まないように意識します。)
これを繰り返します。
最終的に通常の呼吸を続けながら、腹部や背中の緊張を維持します。(収縮を維持しながら、会話などを行えるところまで行います。)
コツが掴めれば簡単ですが、最初は難しいかもしれません。
『殴られると思って腹に力を入れてください』と指示すると、理解しやすくなる方はいます。
ありがとうございました。
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