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病院で働いていると、脱水症で入院していくる方を担当することがあります。
脱水症によって動かなくなり、筋力低下などの廃用症候群になって医師からリハビリの処方がくるのです。
また他の原因で入院する方でも、頻尿や失禁を心配するあまり、水分を控えて脱水症になる方もいます。
医療スタッフは脱水症に関する知識を持っておく必要がありますね。
脱水を判断する観察事項
脱水の身体所見にはいくつかの典型的なサインがあります。これには次のようなものが含まれます。
・口の中が乾燥している
脱水の兆候として、口が渇くことがあります。舌をみて乾いていたら、脱水を疑います。
・脇の下が乾いている
通常腋の下は汗で湿っているものですが、乾いている場合は脱水を疑います。
・皮膚の弾力性の低下(ハンカチーフサイン陽性)
皮膚をつまんで離しても、皮膚が直ぐに元に戻らないか否かを評価する検査です。
ハンカチーフサインとは次のようなものです。
手の甲や胸骨部分の皮膚を軽くつまみあげて、離します。
離して後に直ぐに戻れば正常です。(OK!)
離した後も10秒間跡が戻らない場合はハンカチーフサイン陽性となり、脱水を疑います。(残念!)
・爪を押して色の変化をみる
親指の爪を押します。赤みが戻るのに3秒以上かかる場合は脱水を疑います。
・尿の観察
脱水の場合、尿が濃く、濃厚になることがあります。
また、尿量が減少することがあります。
ありがとうございました。
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