MI-E(カフアシスト/クリアウェイ)のイラスト その3 〜MIーEは誰が使うものなのか〜

MI-E(カフアシスト/クリアウェイ)のイラスト その3  〜MIーEは誰が使うものなのか〜

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カフアシスト(クリアウェイ)とは

機械的陽圧・陰圧療法(MI-E)を行う装置です。

MI-EとはMechanical Insufflation-Exsufflationの略語です。

気道に陽圧を加えた後、急速に陰圧に切り替えることで、患者の気管、気管支に貯留した分泌物の排出を促します。

いわば、咳を機械が補助・代用すると考えれば、わかりやすいでしょうか。

神経筋疾患などで痰の喀出が困難な方には必需品となっています。

具体的な適応や禁忌、使用方法などは別の記事に書いていますので、参考にしてください。(→こちら

カフアシスト(クリアウェイ)は誰が使うもの?

一般に輸液ポンンプや人工呼吸器などは医師や看護師が使うものとされています。

では、MIーE(クリアウェイ)は理学療法士が使って良いものなのでしょうか?

結論から言うと、MI-E(カフアシスト)の操作は、理学療法士が単独で行うことが認められている施設と、医師や看護師との連携・指示のもとで行われる施設、あるいは原則として看護師や医師が操作する施設と、現状では施設によって運用が異なる場合があります。

しかし、より安全で適切な医療を提供するためには、理学療法士がその操作に深く関わるには、十分な知識と経験、そして明確な医師の指示やプロトコルが必要です。

 

◼️ なぜ「原則、注意が必要」なのか

* 「医行為」に準ずる高度な知識と判断が求められるため:

   MI-Eは、強制的に陽圧を加えて吸気を促し、その後急速に陰圧をかけることで咳を誘発し、排痰を促す装置です。この操作は、患者さんの呼吸器・循環器系に直接的な影響を与えます。

   * 適応・禁忌の判断:

巨大ブラ、気胸の既往、不整脈、心不全など、MI-Eの使用が禁忌となる病態が複数あります。これらの病態を見極めるためには、医師レベルの専門的な知識が求められます。

   * 設定の調整:

吸気圧、呼気圧、吸気時間、呼気時間、ポーズ時間など、患者さんの状態や疾患に合わせて細かく設定を調整する必要があります。この設定が不適切だと、肺損傷(気胸など)や循環動態への影響(不整脈、血圧変動など)を引き起こすリスクがあります。

   * モニタリングと対応:

使用中は、患者さんの呼吸状態、SpO2、心拍数、顔色、苦痛の有無などを常にモニタリングし、異常があればすぐに中止する判断が必要です。

   * 気道吸引との連携:

MI-Eで移動した痰は、最終的に口腔内や気道に貯留することが多く、その後の気道吸引が必要となる場合がほとんどです。気道吸引もまた医行為です。

* 責任の所在:

   万が一、MI-Eの使用によって患者さんに合併症が発生した場合、その責任は誰が負うのかという問題が生じます。医師の明確な指示や、施設で定められた手順書(プロトコル)に基づいて行われる場合であっても、操作者が十分な知識と技術を有していることが前提となります。

* 法的解釈の曖昧さ:

   理学療法士の業務範囲は「理学療法」と定義されていますが、MI-Eの操作がこの「理学療法」に完全に含まれるかどうかの法的解釈は、まだ完全に明確になっているわけではありません。痰を排出する「補助」という位置づけですが、その操作は患者さんの生体に直接作用するものであるため、「医行為」に準ずると考えられることが多いです。

 

◼️ 理学療法士が関わる場合の条件と役割

もし、理学療法士がMI-Eの操作に関わる場合、以下の条件が満たされていることが重要です。

* 医師の明確な指示とプロトコル: 個々の患者さんに対して、医師からMI-Eの使用に関する具体的な指示(設定、回数、時間など)があり、施設内で定められた安全な使用プロトコルが存在すること。

* 十分な知識と研修: MI-Eの原理、適応・禁忌、設定方法、合併症とその対応、トラブルシューティングなどについて、十分な知識を持ち、実技研修を受けていること。

* 看護師との密な連携: MI-E使用前後の患者さんの状態評価、気道吸引の必要性の判断と実施など、看護師との密な情報共有と連携が不可欠です。特に、使用後の痰の排出状況確認と必要に応じた吸引は看護師の役割です。

多くの施設では、理学療法士はMI-Eの「適用判断の提案」や「使用中の患者さんの呼吸状態の観察と体位調整」など、排痰の効率を高めるための「補助的な関与」に留まり、実際の機器操作は看護師や医師が行うケースが多いです。

カフアシスト(クリアウェイ)のイラスト

色違いもいくつか載せておきます。

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

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