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DVTとは
DVTは「深部静脈血栓症」(Deep Vein Thrombosis)の略です。
長期臥床や長時間の座位をとった時に下肢の深い静脈に血栓ができることです。
術中、術後の長時間の同一体位により起こりやすとされています。
また、通常左下肢にできやすいと言われています。(その理由は以前の記事で書いています。→こちら)
DVTの判別方法について
観察項目は以下の通りです。これくらいはコメディカルでも簡単に観察できますね。
異常を感じたら、直ぐに医師に報告しましょう。
・腫脹
血栓ができると、下肢がに腫脹が出現します。その結果、下肢の周径に左右差ができます。
その時熱感があれば炎症の可能性がありますが、熱感がなければリンパ性の可能性があります。
・皮膚の色調
血栓で血流が障害されると、皮膚にチアノーゼや発赤が出現することがあります。
・静脈の怒張
皮膚の表面に静脈の怒張が見られたときは、そのところから近位に血流障害があることがあります。
・Homan’sign(ホーマンズ徴候)
浮腫が局所(片側)の場合はHoman’s sign を検査します。
臥位になり、膝を軽く曲げた状態で、足関節を背屈させます。 →痛みが出たら陽性です。
下腿を把持して、ふくらはぎ(腓腹筋)圧迫します。 →痛みが出たら陽性です。
最近ではフットポンプなど予防法が確立されています(→こちら)。
しかしいくら予防しても、起こってしまう場合は残念ながらあります。
DVTは起こるものと考えて、観察眼を養っていきたいものです。
ありがとうございました。
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