上気道通過障害(舌根沈下)のイラスト〜対策としてのエアウェイのイラスト

上気道通過障害(舌根沈下)のイラスト〜対策としてのエアウェイのイラスト

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上気道通過障害とは

上気道通過障害は、次のような原因で起こります。

・鼻腔周囲筋の群緊張異常による鼻腔の狭小

・下顎後退や舌根沈下による中咽頭の通過障害

・顎関節の未発達により顎関節が落下することによる通過障害

 

今回は、この中の舌根沈下についてイラストを描いてみました。

 

舌根沈下について

舌根沈下は、何かしらの原因で舌を動かす筋肉が緩み、重力に抗せずに舌がのどに落ち込むことで起こります。

イラストで簡単に説明してみますね。

・正常の場合

舌(イラストではピンク色に示しています)が通常の位置にあり、気道は確保されています。

・舌根沈下の場合

舌が筋肉が緩んで下方に落ちて、気道を塞いでしまいます。

 

エアウェイについて

舌根沈下などの気道通過障害の対策としては、エアウェイという医療器具を用いることがあります。

エアウェイには2種類あります。

・口腔エアウェイ:口腔から挿入するエアウェイで、主に意識障害の患者に用いられます。

 

・経鼻エアウェイ開口障害などで、経口エアウェイが使用できない場合に使われます。

エアウェイ経口エアウェイより忍容性に優れているという利点もあります。

 

エアウェイの問題点

エアウェイは効果が大きいものの、鼻腔エアウェイであっても、異物が常に挿入されている状態は苦痛を伴うものです。

また経鼻・咽頭エアウェイの問題点としては、本来鼻や咽頭が持っている加温・加湿作用ないため、冷たく乾いた空気が直接気管に入ることになります。

そのほか、エアウェイ自体の刺激で分泌物が多くなることや、分泌物が詰まりやすいということが挙げられます。

一長一短ありますね。

医師や看護師でなくても、禁忌や適応をしっかり理解しておきましょう。

 

ありがとうございました。

 

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