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注意とは?
「注意」とは、外部からの刺激などに対して、適切に意識を向ける維持する能力です。
注意には以下に挙げるように、いくつかの種類があります。(中には重複するものもあります)
注意の持続力(続ける力、集中力)
外部から与えられた刺激に対して散漫にならず、作業に集中する能力です。
このイラストでは、『A』にずっと集中することができています。
注意障害では、生活や仕事の場面で集中力が保てず、ミスが多くなります。
一時的にできたことも持続できず、一定時間が過ぎた後にミスをしてしまいます。
注意の選択性(選択する力、見つけ出す能力)
さまざまな多くの情報の中から、自分に必要な刺激を選択して、そこに注意を向ける能力です。
いわゆる「スポットライトを当てる」行為です。
このイラストでは『A』『B』『C』の中で、必要な『A』の情報のみを選択できています。
選択性の能力が低下すると、仕事で必要な書類などを探すことができなくなったりします。
注意を配分する力(バランスよく配分する力、同時処理能力)
2つ以上のことを同時に行う能力です。バランスよく注意を向けられる能力です。
このイラストでは『A』をやりながら、『B』と『C』にも気を配りながら、作業を完成させています。
注意障害になると、効率よく料理をすることが困難になったりします。
注意を転換する力(注意を切り替える力)
1つの行動をしているときに、別な刺激が加えられた時に、必要に応じて注意を向けて対応することができるようにする力です。そして、その後再び元の行動に戻ることができる能力です。
このイラストでは、『A』をやって、突発的に『B』の作業をやることになり、適正な時に再び『A』に戻ることができています。
生活場面では、ずっと同じ話を続けてしまったりして周囲に迷惑をかけてしまったりします。
まとめ
リハビリではただ単に注意障害だと言うのではなく、注意障害の中でも、どの障害が大きいのかを評価して、それに応じた対応(訓練や支援)をしてほしいと思います。
ありがとうございました。