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「言葉を話す」ということ
人は言葉を発する時、そのイメージを脳内に浮かべて、そのイメージに結びつく単語を検索したり、音を並びたえたり‥、様々プロセスを経由します。
僕の場合は、イメージから言葉の貯蔵庫から正しい音のグループを選択することが難しく、そして選択できても、その音を正しく並べることができないことが多々あります。
順番が入れ替わったり、違う音が出たりします。
だから、スマホで入力しても、思ってように文字入力できずに、かなり焦りました。
発症初期より日記を書いていたのですが、かなり錯語がみられました。
その日記や課題から一部抜粋してみますね。(分類は今回改めて行なってみたものです)
こんな感じで間違えていました
◾️例えば、音を間違える例として
・作る:つくる(○)→すくる(✖️)
・定期券:ていきけん(○)→ていてけん(✖️)
・留守番:るすばん(○)→るすぶん(✖️)
・自業自得:じごうじとく(○)→じごくじとく(✖️)
◾️音の順番が入れ替わる例
・相撲:すもう(○)→もすう(✖️)
・目眩:めまい(○)→めいま(✖️)
◾️音が抜ける例
・作る:つくる(○)→すくる(✖️)
・涼しげ:すずしげ(○)→すずげ(✖️)
・整える:ととのえる(○)→ととえる(✖️)
・伝える:つたえる(○)→つえる(✖️)
・異なります:ことなります(○)→ことります(✖️)
◾️余分な音が入る例
・座布団:ざぶとん(○)→ざぶとうん(✖️)
こう書いてみると何でこんな簡単な間違いをしてしまうのだろうと半ば呆れますが、その時は真剣に間違えていました。(というか今でも間違えます)
このような失語症の訓練として、文字が書かれたカードを並び替える練習があります。
僕の症状には、このような訓練が適していたようです。
このほか、漢字にひらがなをつける練習も何度も繰り返し行いました。
今回は、その文字カードの並べ替え訓練の様子のイラストを描いてみました。
文字カードの並べ替え練習のイラスト
「ん」「み」「か」を →「みかん」に。
「い」「か」「す」 → 「すいか」
「ナ」「バ」「ナ」 → 「バナナ」
「ち」「い」「ご」 → 「いちご」
実際はもう少し複雑なものもやったんですよ。
ありがとうございました。
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