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拘縮のため上肢で血圧測定ができない場合は
脳血管障害などで上肢の筋緊張が高かったり、拘縮を生じている場合、血圧測定に困ることがあります。
無理やり肘を伸ばそうとすると、より筋緊張が亢進してしまって、正確な値が測れなくなったりします。
また上肢に点滴やシャントが挿入されている場合は、上肢での測定は禁忌です。
そのような場合は下肢で測定します。
今回は下肢で血圧を測定するイラストを描いてみました。
測定の方法
患者さんは仰向けになります。(股関節はやや外旋位がベターだけど‥)
測定部位は下腿か大腿部。
マンシェットを巻きます。ゴム管は動脈の直上の位置に。
下腿の場合は足首にマンシェットを巻いて、動脈(足背動脈または後脛骨動脈)を触知します。
大腿部の場合は、膝窩動脈を触知します。
一般に下肢で測定する場合は、上肢で測定する値より10%ほど高い値になります。(下肢は心臓の位置より遠くに位置しているため、血圧を押し戻す力が強くなります。)
血圧の上下肢差が意味するものは?
血圧の上下肢差(足関節上腕血圧比:ABI:Ankle brachial pressure index)は、バージャー病や閉塞性動脈硬化症などの閉塞性動脈疾患の評価指標として用いられています。
血圧測定のイラストは以前にも描いたことがあります。よろしかったらお使いくださいね。(→こちら)
ありがとうございました。
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