ステロイドと長期間付き合っての印象

ステロイドと長期間付き合っての印象

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僕は以前、総合病院に勤めていたため、ステロイドは身近な薬でした。

多発性硬化症など神経筋疾患やリウマチなどの膠原病喘息などの呼吸器の病気の患者も多かったので、リハビリを施行する上でもステロイドの副作用や禁忌を知ることは必要なことでした。

それまで僕が持って持っていたステロイドの漠然とした印象は、次の通りです。

効果が高いけれど、副作用も多く、で切れば長期間の使用は控えたい、厳密な管理が必要な薬だと思っていました。

 

ステロイドとはどんな薬?

今回、ストロイドについて、もう少し調べてみました。

ステロイドは本来、副腎で産生されるホルモンです。

このホルモンは恒常性を維持するために必要なもので、様々な臓器に働きかけ、身体にストレスが加わった時に産生されます。

ステロイドの主な作用は、抗炎症作用免疫抑制作用です。(これが異なった症状の多くの疾患にステロイドが選択される理由です。)

 

僕もお世話になっています

僕は突発性難聴の時に2回、免疫介在性脳炎の時に2回、ステロイド治療を行いました。

免疫介在性脳炎とは、「もともと体の防衛に働いている免疫系が、自分の脳の神経細胞に対して攻撃してしまう」疾患です。

そのため、免疫を急速・強力に抑制するステロイドパルス療法が選択されました。

そのステロイドパルスを数セット行った後に内服(45mmHg)に切り替えて、徐々に投与量を減らしていきました。

現在は様子を見ながら、2週間ごとに1mgずつ減量しています。

最初は朝と昼の内服でしたが、薬の量が減るに従って、朝のみの服用になりました。

それは人間がステロイドホルモンを産生するのは通常朝だという理由です。

入院中はそんなことは説明されなかったので、今回再度本を読んで非常に勉強になりました。

その他、ステロイドを服用したことで思いがけない効果もありました。

抗炎症作用のためなのか、毎年苦しめられる花粉症の症状はみられませんでした。(これは素直に嬉しい)

 

ステロイドの副作用は?(自分の場合も含めて)

ステロイドには次のような副作用があります。

・感染症

・糖尿病

・消化性潰瘍

・骨粗鬆症

・無菌性骨壊死

・筋萎縮

免疫を抑制したためなのか、以前罹患したウイルス性のイボが再発しました。

2022年はコロナウィルスが猛威を振るっていましたから、感染には特に注意しました。

人に会うことを極力避けて、外出はリハビリのみに制限しました。

また僕は以前結核に感染しているので、抗結核薬を6ヶ月間併用しています。

筋萎縮に関しては、自分でもびっくりする程でした。体重は12キロ減少し、手足はひょろひょろ、筋萎縮が著明。顔がステロイドの副作用でムーンフェイスになったため、その不釣り合いなギャップは笑うしかありませんでした。

このほか、骨粗鬆症予防のために、アレンドロンという薬を内服していましたが、歯に痛みが生じたため、別のカルシウム剤に変更しています。

 

終わりに

以上僕のケースに照らし合わせて、ステロイド治療について簡単に説明しました。

ご存知かも知れませんが、ストロイドは医師にの指示に従い厳密に管理する薬です。

ステロイドは抗炎症作用と免疫抑制作用を併せ持つ便利な薬ですが、副作用も多く、医師による厳密な管理下に処方されるものです。

自己判断せず、医師の指示をしっかり守るようにしましょう。(特に自己判断で急激にやめないこと。離脱症候群になる可能性もあります。)

 

ありがとうございました。

※今回の記事は宮坂信之氏の『新版 ステロイドがわかる本』を参考にしていました。

 

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