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記憶障害の患者にとって、メモの活用はやっぱり難しい
僕は高次脳機能障害の中でも記憶の障害が中程度〜重度にあるのですが、リハビリ訓練ではセラピストが言った言葉を一旦覚えて応答するなどの短期記憶の基礎訓練をやっています。
でも、なかなか思うように改善は見られていません。正直、焦っています。
復職の時期が迫っている今、基礎訓練ばかりをやってるのでは間に合わないかな〜と思ったり。
より実務に沿った実用的な訓練、例えばメモのような代償手段の活用を練習する時期なんじゃないかと考えたり‥。
そこで自主的に、ニュース番組を聞き取って重要な単語をメモし、その内容を要約するという練習を始めてみました。
しかし、実際やってみると、メモを取ることが意外に難しい。
メモが代償手段になると考えた自分が、少し浅はかでした。
メモが代償手段となることが難しい理由
メモを活用することが難しい理由はたくさん考えられますが、僕の聴覚理解能力が低いことが1つ。
耳から入ったきた情報を理解して要点を掴むことは、なかなか難しい。
そして聞き取りながら、同時に手を動かして字を書くことは二重課題となり、僕が最も苦手とすることです。
それには短期記憶能力の低下も大きく関わっているのでしょう。
その他の理由としては、メモを書くスピードが相手が話すスピードに追いつかないこと。
手に痺れがあることも関係しているかもしれませんが、字がミミズが這っているような文字になってしまいます。
ゆっくり書けば大丈夫なのだけれど、それでは間に合いません。
その他、一旦メモを作成できたとしても、後でそのメモを身返しても、内容をつかむことができないということもあります。
そしてメモから正確な情報に組み立てる(関連づける)ことができないため、正確性に欠ける結果となってしまいました。
病前は普通にやっていた、話を聞いてメモをとるという簡単な作業は、高次脳機能障害患者にとっては、認知負荷が増大する難しい行為であることを改めて感じました。
何か良い方法はないのでしょうか。
次の手を考えなくては。
読んでいただき、ありがとうございました。
※専門領域ではないので、不十分な点があると思います。ご指摘していただけたら幸いです。
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