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脳障害後の『脳疲労』について
「心の容量(キャパ)が増えるメンタルの取扱説明書」を読んでみました。
この本はストレスを抱える人向けに書かれているものですが、高次脳機能障害になった僕にも腑に落ちる内容でした。
ストレスを抱えている人と脳の障害で高次脳機能障害になった人には、いくつかの共通点があります。
その1つが『脳疲労』です。
脳疲労は、外部から入る情報量が、脳が処理できる容量を越えたために起こる現象です。
この本では脳をジャムの瓶に例えていました。(イラストは可愛いので、ご参照を)
脳の障害を患うと、脳の機能を表すジャムの瓶が小さくなるため、外部から入ってくる情報が処理できなくなり、溢れ出してしまうというのです。
今回、同じようにその状態をコップに例えてイラストに表してみました。
結構わかりやすいのではないでしょうか。
易疲労をイラストで表すと・・・
僕は現在、脳の障害でOT(作業療法)とST(言語聴覚療法)を受けていますが、その内容は両者とも机上で頭を使う練習となっています。
標準失語症検査、CAT、WAISなどの検査を行なった後は、ぐったりと疲労し、何もできなくなってしまいました。これが俗に言う『脳疲労』『神経疲労』というものだと思います。
脳が傷害され高次脳機能傷害になると、脳のキャパ(容量)自体が小さくなってしまうため、外部から入ってくる情報を処理できなくなり、パソコンがフリーズ状態になるようにシャットダウン化してしまうのです。
今回僕もイラストを描いてみました。次のようになります。
脳が処理できる容量をコップとして表しています。情報は水として表しています。
病前は大きなコップです。情報が入っても、まだまだ余裕があります。
それが脳の障害を受けると、脳(つまりコップ)自体が小さくなってしまいます。
同じ量の情報が入り込むと、すぐにいっぱいになります。
コップがいっぱいになった後に、さらに情報が入ると、当然処理できず、情報は脳に入ることができません。(脳はフリーズ状態です)
リハビリでは、そのコップを大きくするアプローチをしたり、入ってくる情報を整理・制限したりします。
また適宜脳を休めて、情報が消化される時間を取れるような指導をしたりします。
どうでしょうか。わかりましたか?
僕は小学生でもできるような課題もできなくて悔しい思いをしましたが、それは脳のキャパが少なくなることも起因していると思います。
このような脳障害後の容量の低下は、さまざまな手記や専門書でも指摘されています。
ありがとうございました。
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