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排尿について 座位と立位の違い(男性の場合)
リハビリ中に尿意を訴える患者さんがいます。
訓練を中断してトイレに誘導し、座位での排尿を促すと「立ってないと出ない」と座ることを拒む人が多くいます。
動作の安全性と心肺機能を考慮して座って行う方が良いと考えて再度促すと、
「いつもこうしてるから立ってやる!」と更に意固地に。
このような体験はセラピストや看護師、介護士の方は一度は経験があるのではないでしょうか。
これには何か理由に何があるのでしょうか。
今回、その理由を調べてみました。
立位で排尿を行うメリットは次の通りです。
【立位のメリット】
・立位は膀胱と尿道が真っ直ぐになる(男性の場合)※ちなみに女性は座位の方が良い
・特に男性はその構造から、立位の方が重力を受けやすい
・ズボンやパンツを脱ぐのに時間がかからない。
・小便器に向かって排尿するため、方向転換をしなくて良い。
・長年の習慣
・残尿が気にならない。
・男性は尿道が長いため、尿を完全に出し切る前に下着やズボンを上げてしまうと、尿漏れを起こす原因となります。尿道が長いため、おしっこをした後、尿道に尿が残っていることでパンツがぬれてしまうのです。
反対にデメリットもあります。
【立位のデメリット】
・不安定
・リラックスできない。安心してできない
・不衛生(半径1メートルに飛沫があると言われている)
・奥さんやパートナーに怒れらる
座位のメリットやデメリットは、その反対です。
構造的に立位で膀胱と尿道がストレートになることで排尿しやすいことが大きな理由です。
ただ、習慣や環境の方の要因も大きく影響しているようですね。
若い人より高齢者の方が立位の傾向が高いことが、この結果から裏付けられます。
ありがとうございました。
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