〈スポンサーリンク〉
呼吸筋トレーニングとは
呼吸を吸う、吐くことに抵抗を加えることで、呼吸筋を鍛えるものです。
呼吸訓練器具には、コーチ2、トライボール、スレシュルド、アカペラなどもあります。
術後の肺合併症を予防する目的で、術前・術後に行うことが多いです。
以前は、COPDなどにも行われていましたが、呼吸筋力の増大は認められたものの、運動耐容能や呼吸困難感の改善が認められないことから、現在ではあまり行われていません。
以下に、イラストを交えて簡単に説明しますね。(詳しくは別に説明する予定です。)
コーチ2
コーチ2は容積式呼吸訓練器です。
「患者の吸気量を表示し、深い呼吸を持続される訓練を行うことで、患者の肺に刺激を与えて喚気を改善するため」に用いれらます。
全麻酔下で手術を受ける患者は、排痰の機能を維持・改善するため、術前から積極的に用いられます。
残った肺は大きく膨らみ、働きも徐々に回復します。
コーチ2に関しては、別イラストもあります。
トライボール
一定のスピードで持続的に息を吸い込み、空気を取り込み拡張する最大持続法の練習に用います。
「トリフロー」も類似商品です。
スレショルド
吸気時に一定の圧負荷をかけることで、呼吸筋力を増強される器具です。
抵抗圧の設定値はPlmaxの30%以上が目標とされています。
アカペラ
呼気時に、軌道内に陽圧と振動刺激を加え、軌道閉塞の予防と分泌物を促します。
マウスピースを咥えて、ゆっくりと息を吸い込み、無理の範囲で大きく吐きます(呼気は吸気の約3〜4倍長く続けます)。
この他、「パワーブリーズ」などもあります。
ありがとうございました。
〈スポンサーリンク〉