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良い姿勢とはなのでしょうか?
力学的に安定した姿勢?
作業効率が良い姿勢?
定義は様々あるでしょうが、
楽に姿勢が保てて、疲れにくいということは非常に大切です。
では楽に保てる姿勢、力学的に安定した姿勢とはどのようなものを指すのでしょうか?
良い姿勢とは?
重心線という概念を用いると分かりやすいと思います。
まず人の重心は骨盤内、仙骨のやや前側に位置すると言われています。
重心線はそこを通り、上は頭の耳垂から、下は足関節の外果まで通っています。
より詳しく見てみましょう。
矢状面では、耳垂、肩峰、大転子、膝関節の前面(膝蓋骨後面)、外果の約2cm前方を通り、
前額面では、後頭隆起、脊椎棘突起、殿裂、両膝関節内側の中心、両内果間の中心を通ります。
これらを結ぶ線が一直線上にあると、良い姿勢であると言われています。
一つでも外れていると、問題です。
一直線上にあるということは、バランスが取れているということで、
筋肉も過剰に働くことなく均衡が保たれています。
例えば、耳垂が肩の肩峰より前に出ている場合、
つまり頭が前方に突出しているということですが、
重い頭を支えるために、頸の後方部分の筋肉は過剰に働かなくてはなりません。
また例えば、膝関節の裂隙が大腿骨の大転子より前に出ているようなら、
膝は屈曲していることになります。
その姿勢を保つためには、大腿四頭筋をはじめ、ある程度の筋力で頑張る必要が生じます。
ではこれからどのように対応すれば良いのか、考えてみましょう。
立位姿勢の基本ポジション
壁に背をあてて立位となります。
後頭部・肩甲骨・仙骨(お尻)・踵が壁についていますでしょうか?
腰の後ろの隙間は開きすぎていませんか?
手が入るくらいが、ちょうどいいと言われています。
腰の後ろに隙間がかなりできてしまう方は、腰椎が前弯しすぎています。
逆に手が入らない場合には、腰椎の前弯が少ないか、
後弯していると考えられます。
次に頭を見てみましょう。
ちゃんと壁についていますか?
頭部が前に位置しているということは、
頸部の前弯が著明、更に胸椎の後弯が過剰という可能性があります。
次に足部は壁についていますか?
背中が曲がっていると、踵を壁につけることができないかもしれません。
踵をつけようとすると、バランスが取れずに、前に倒れてしまうかもしれません。
次に正中からも見てみましょう。
両肩(肩峰)は左右同じ高さにありますか?
骨盤はどうですか?
ASISの位置は左右同じですか?
また膝の位置は?ガニ股・内股になっていませんか?
頭の位置は真ん中にありますか?片方の足にだけ体重が乗っている状態ではありませんか?
全体のバランスが大切
これらはどこが1つダメでも、他に影響を与えます。
1箇所問題があれば、他のところで代償して相殺しようとするからです。
でも人間の身体って繋がっているので、それはそれで仕方がない場合もあります。
要はバランスが取れれば良いと思います。
もちろんその分余計に筋力が必要になったり、バランスを保つ範囲が小さかったり、いろいろ問題は起きると思いますがね。
ありがとうございました。
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