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排痰について
排痰は文字通り痰を誘導して排出させる行為のことですが、大きく体位ドレナージとスクイージング、排痰補助装置の使用があります。
排痰は基本的に体位ドレナージを行いますが、慣れた看護師さんやリハスタッフが徒手的に行うスクイージングを併用させると、より効果的です。
スクイージングとは、文字通り通り、「絞り込む」という意味です。
つまり最大呼気位で、まさに「絞り込む」ように胸郭を圧迫するように行います。
でも最近はスクイージングという言葉をあまり聞かないような気がします。
今では生理的な胸郭の動きに合わせて軽く介助を加えるブレーシング・アシストが主流になってます。
ドレナージの肢位について
ドレナージの肢位については、以前に述べました。（→こちら）
痰がどこににあるかを確認して、適切な肢位をとりましょう。
排痰（スクイージング）の方法
痰の貯留位置が確定したら、その位置が上になるように体位をとらせます。
今回は側臥位で行う方法で、説明します。
患者の上向になった胸郭（イラストでは左胸郭）を介助の両手で挟み込むように密着させます。
そのまま深呼吸してもらい、介助者は肋骨の動きを感じとります。
吸気時に骨盤の方向、斜め下方に押し下げます。
終末呼気の後、吸気に移ったら、速やかに力を抜き、圧迫を解放します。（介助者は手を離さないできださい。）
排痰（スクイージング）のイラスト
色違いをいくつか載せておきますね。
排痰の方法としてスクイージングの他、スプリンギングやタッピングもありますが、それは別の機会に。
ありがとうございました。
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