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今回は運動協調能力を改善する目的でおこなわれる「フレンケル体操」についてお伝えします。
と言っても、膨大なプログラムの一部をちょこっと紹介するだけなので、詳しくは成書をあたってください。
リハビリではをこんなことをやってるんだと、簡単に理解していただけるだけで充分です。
フレンケル体操とは
フレンケル体操は運動のときに視覚を利用することで、位置覚、運動覚、抵抗覚などの固有感覚を再学習します。そのことを使って運動を正確に行うことを目的にするのです。
運動に注意し、可能の限り正確に、何回も反復することが基本です。(なので、単なる筋力トレーニングではありません。しかし筋力がある程度なければ失調も改善しませんが‥。)
フランケル体操は主として脊髄性失調に効果と言われていますが、軽度の協調障害であれば改善されると、個人的には思っています。(小脳性失調には効かないと言われています)
フレンケル体操の実際(イラスト)
フレンケル体操は臥位、座位、立位で行うことなど、様々な姿勢で行うものがあります。
最初は難易度が低い臥位で行うことが奨励されています。
今回ご紹介するものは、ファーラー位で行うものです。
最初は視覚で動きを確認して行なうと良いでしょう。
最終的に視覚に頼らないで、同じことができることを目標にします。
ここから、徐々に座位、立位と進めていきましょう。
【臥位で下肢の屈伸】
膝を曲げて、
伸ばします。
これを繰り返します。
【臥位で反対側の踵滑らし】
片側の踵を対側の足首に乗せます。
踵を脛に沿って、膝まで滑らせます。(膝蓋骨でピタッと止める)
再び脛に沿って、足首まで伸ばします。
これを繰り返します。
【臥位で踵叩き】
片側の踵を、対側の膝の上に乗せます。
膝を伸ばして、一旦踵を膝から離します。
再び、踵で膝に接触させます。(ごつんと強く打ちつけないように)
これを繰り返します。
【臥位で下肢の内外転】
片側の股関節を外転させて、脚を開きます。
ゆっくりと股関節を内転させて、もとに戻します。
これを繰り返します。
同じようなことを座位、立位でも行います。(機会があれば、またご紹介したいと思います。)
運動の注意点
フレンケル体操は多くの体操がありますが、それを全て行うことは必要ありません。(120以上の運動項目がある)
その患者が正確に行えるレベルのものを繰り返し行いましょう。
難易度が大切です。
難しい運動にがむしゃらにやっても、正確なフィードバックがかかりませんからね。
ありがとうございます。
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