最適な枕を求める旅は続く 〜枕の適正な高さについて〜

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最適な枕を求める旅

随分仰々しいタイトルをつけましたが、僕はこれまで最適な枕を求めて、長い旅をしてきました。

ウレタンの枕

ラテックスの枕

羽毛の枕

ビーズの枕

蕎麦殻の枕

テンピュール

高反発から低反発、高さも様々、値段も様々なものを試してきました。

 

ですが、まだ道半ば。

良いなと思っても、へたり込んでしまったり、長期間の使用に耐えうるものは見つかっていません。

結局、今のところバスタオルを適度に重ねたものを使っているのが現状です。

毎回微調整が必要なのはネックですが(ダジャレではない^_^)。

 

では、バスタオルで高さを調節するとして、どのくらいの高さが良いのでしょうか。

今回はそこのところをご紹介しようと思います。

 

頭頸胸部の構造

最初に高さを決めるには、人間の身体の構造を知ることが必要です。

頸椎は前方に凸に、胸椎は後方に緩やかに凸と、全体的にS字カーブを描いています。 

この自然なS字カーブは進化の過程で形成されたものですが、これを横になった時に負担なく保つためには、頭を適切な配置することが必要です。

そのため枕の高さが重要なのです。

 

では、何を基準にしたら良いと言えば、下記通りです。

 

・肩口から頭が10〜15度の傾斜があること

・顔が5度前後な傾斜があること

これらのポイントを満たしていれば自然なS字カーブが保たれ、頸・頭部をリラックスさせられます。

また、枕と頸部にあまり隙間がないことも大切だとも言われています。

 

枕が低過ぎると:

枕が低過ぎると頭頂部は下がり、顎が上がり頸椎カーブは増強してしまいます。

それに応じるように、胸椎のカーブ崩れてしまいます。

痛みが発する可能性も出てきますね。

 

枕が高過ぎると:

反対に枕が高過ぎると、頭頂部は上がり顎が下がります。

そうなると気道は狭窄傾向になり、換気の障害を起こすことがもあります。

この時いびきが生じることも多いのですが、いびきは肥満による舌骨沈下などでも起こることもあるため、枕が高すぎることが直接の原因かは言えません。

 

枕の高さの計測

では、実際の高さを計算してましょう。

まず壁に背を向けて、踵を壁にくっつけて自然に立ちます。

その時頸部の一番引っ込んだ部分と壁の距離を測ります。(ちなみに男性は56cm、女性が1さ〜4cmと言われています。)

この距離に2cmを足した数字が、一般には理想的な枕の高さと言われています。

頭の重みで沈下する分、約2cmをプラスするということです。

このようにして、細い調整をバスタオルで行います。

自覚症状としては、楽に換気できることを目安にしてください。

 

他に気をつけることは?

今回は高さを背臥位(仰向け)で考えました。

しかし人間は寝返りをします。

側臥位(横向き)では肩までの距離は更に長くなるので、その分の高さをプラスする必要があります。

これもバスタオルで調整してください。

基準は頭頂から顎まで床面と平行になることです。

 

なので‥

最終的な形状はこんな感じでしょうか。

最近はこんな形の枕を売ってるので、試す価値はあります。

ただ、枕もマットを同じで、短時間では評価が難しいことが、気になるところですけどね。

 

追記

最近、背中まで支える枕が発売されて人気を得ているようですが、僕は試していないので、その是非はわかりません。

ただ、背中が丸い(円背)の高齢の方にとってはすごく良いのではないかと想像します。

一度試してみたいですね。

 

ありがとうございました。

ありがとうございました。

 

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